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果洛チベット族自治州 ケサル文化の保護と伝承

2017-05-25 16:19:39     cri    

 青海省果洛(ゴロク)チベット族自治州は、「東洋のリア王」とも称される叙事詩『ケサル王伝』で頻繁に登場するアムネマチン雪山を擁する由緒ある土地です。

 ゴロクチベット族自治州では昔からケサル文化が大事にされており、ケサル文化に関する研究センター、博物館、図書館が設置されているほか、ある村では村民全員が物語を歌うことができます。

 ケサル王は生涯、悪の力と戦ったと伝えられています。人を食らう悪魔や侵略者などを退治し、人々に自由、平和、幸せをもたらしたと歌われています。これらの物語は子どもの遊びにも取り入れられ、人々の間に深く根付いています。

 地元では1980年代にケサル文化復興事務室を立ち上げ、保護活動に取り組んできました。現在は物語の優れた歌い手が200人余りいるほか、画家を含めた一流の人材が育っています。さらに、2017年3月、ゴロクチベット族自治州は文化省からケサル文化国家生態試験保護区に指定されました。

 『ケサル王伝』はチベット族の叙事詩であるだけでなく、各民族が交流し、理解しあう証でもあり、モンゴルやロシア、インド、パキスタン、ネパールなどでも受け継がれています。ゴロクチベット自治州は今後、各国とのつながりを大事にしながら、保護活動を拡大していくとしています。(朱、謙)

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