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<貧困撲滅への挑戦>西北部の村からの報告

2017-05-18 18:35:33     cri    
 貧困は人類の発展を阻む世界的課題です。世界銀行(WB)が2016年に公表した統計数値によりますと、現在世界中には約7億の貧困人口が存在しています。世界最大の発展途上国である中国にも、2012年の8200万人からは減少しているものの、現在なお4000万人もの貧困層が存在しており、中国政府は2020年までにすべての国民を貧困から脱却させると言う目標を立てています。

 この目標を実現するため、習近平国家主席はピンポイントでの貧困扶助戦略を提唱、政府と社会の貧困扶助の全プロセスの精度を高め、きめ細やかな作業をしなければならないと要求しています。以下は中国国際放送局記者のリポートです。

 中国西北部の寧夏回族自治区塩池県に位置する馬児庄村は砂漠地帯から黄土高原へと移る地区です。ここで飼育されている羊は北京オリンピックの時に、特別供給用に選ばれ名が知られています。地元の人々も先祖代々羊の飼育で生計を立てています。しかし、天候が悪くなったり、疫病が蔓延したり、市場が変動したりすると、地元の人々の収入に大きな悪影響を及ぼすのです。

 ここ数年、馬児庄村の村民は地元政府の指導の下で、飼育公社を設立し、互いに飼育のノウハウを共有した結果、飼育の効率がアップしました。更に、公社は販路の開拓にも力を入れています。その結果、2016年、ここで飼育された羊は杭州で開かれたG20サミットの宴会の食材として指名されました。そして、この年に地元政府に指定された64世帯の貧困家庭のうち、59世帯が貧困から脱出しました。村全体の一人当たりの年間可処分所得は8500元となり、そのうちの三分の一は羊飼育から得たものだということです。

 現在、中国の4000万人の貧困人口は全国の12万8千か所の貧困村に散在しています。今から4年のうちに彼らを貧困状態から救い出さなくてはいけません。今最大の障害は、彼らが居住している地区の自然の厳しさです。そのため、各地政府は移民や労働力輸出、生態保全などの方法で彼らに援助の手を差し伸べています。(非、keiko)

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