アメリカ議会下院は4日、オバマ前政権下で成立した医療保険制度改革法（オバマケア）の代替法案を賛成多数で可決しました。トランプ大統領が成立を目指すオバマケアの改廃法案の立法は進展を収めたと見られています。

　下院の共和党と民主党の議員はこの日、共和党が支持する代替法案について数時間にもわたって激しく討議しました。午後の投票で賛成217票、反対213票の僅差で可決されました。

　ポール・ ライアン下院議長は、「オバマケアはすでに失敗した。我々は、早くも患者を中心とする医療保険制度に戻るべきだ」と指摘しました。

　共和党は3月に代替法案の投票を行おうとしましたが、党内部で食い違いがあるため、代替草案を撤回しました。

　今月3日、共和党は一部議員の要求に応じ、草案に5年間で80億ドルの援助策を追加したため、十分の支持を得たということです。（藍、kokusei）