国連駐在の呉海涛中国副代表は19日、「リビア問題の政治的解決こそが唯一の正しい選択であり、リビアの政治プロセスは『人間本位』に基づくべきだ」と述べました。

　これは呉副代表がこの日に行われたリビア問題に関する安全保障理事会の公開会議で述べたものです。呉副代表はその際、「『リビア政治協定』が結ばれて1年以上経ったものの、進展は限定的なもので、リビアの和平プロセスは依然として厳しい試練に晒されている。各側の相互不信により、政治対話は大きな困難に直面しており、安全情勢も深刻で武装衝突がエスカレートしている。さらに、テロ勢力が根絶されず、武器の拡散も懸念される」と述べました。また、「関係各側が誠意を持って対話と交渉を進め、食い違いをなくしていき、安保理の関連決議や『リビア政治協定』をもとに各側が受け入れられる解決案を見出して、国の和解を実現させてほしい」と期待を寄せました。（Lin、星）