韓国検察機関の特別捜査本部は17日、韓国の朴槿恵前大統領を賄賂、職権濫用、企業に対する資金拠出の強要など18件の罪で起訴しました。今回の起訴により、朴槿恵氏は韓国史上において、収賄罪で起訴された三人目の元大統領となります。

　検察機関によれば、朴氏は親友の崔順実（チェ・スンシル）被告と共謀し、サムスングループとロッテグループなどの大企業から368億ウォンの賄賂を収受し、SKグループに89億ウォンの賄賂を要求した罪に問われており、関連報道では朴氏の起訴状に記載された収賄額は計592億ウォンに上るとされます。

　この他にも、朴氏が親友の崔氏と共同運営する二つの財団に774億ウォンを拠出させるよう圧力を加えたことが、職権乱用・強要に該当すると判断されています。

　なお、韓国の憲法裁判所は去る3月10日、朴氏に対する弾劾審判の結果として罷免を言い渡し、結果、朴氏は3月末に逮捕され、韓国史上初めての在職中に罷免された大統領となりました。（雲莎、む）