朝鮮政府は15日、平壌（ピョンヤン）の金日成（キム・イルソン）広場で金日成主席生誕105周年を記念する軍事パレードを行い、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)や中距離弾道ミサイル「北極星2型」などの戦略武器を公開しました。

　ICBMと「北極星2型」は、それぞれ射程が100キロと1000キロのもので、朝鮮人民軍の防空及び遠距離戦略攻撃における最先端武器だとされます。

　軍事パレードには、朝鮮の最高指導者金正恩（キム・ジョンウン）氏と朝鮮労働党・軍隊指導者全員が出席しました。

　朝鮮中央テレビはこのパレードを生中継し、「朝鮮は核攻撃能力を有し、敵の如何なる挑発にも対応できる姿勢を整えている。朝鮮は、金日成主席、金正日総書記と金正恩委員長の指導のもと、世界最強の国防能力を有するまでになっている」と報道しました。

　また、朝鮮人民軍総参謀部は軍事パレードの前日、「トランプ政権の朝鮮に対する軍事攻撃脅威はすでに無視出来ないレベルとなっており、朝鮮半島情勢も非常に深刻な状態だ。米国が挑発するなら、朝鮮は最も強いレベルの反撃を行う」との声明を発表すると共に、「米国が正しい方法で問題を解決するよう忠告する」とのコメントを発表しました。（怡康、む）