ロシアのプーチン大統領は30日、第4回国際北極フォーラムに参加した際、26日にロシア各地で行われた反汚職デモについて初めて言及しました。プーチン大統領は今回のデモを「アラブの春」（2010年から2012年にかけてアラブ世界で起きた大規模反政府デモ）と2014年に発生した「ウクライナ騒乱」の2つと同じ次元のことと見なし、このようなデモは社会の混乱を招くとの見方を示しました。

　また、プーチン大統領はこれまでと変わらず汚職取締りを行うとしており、世論調査では、ロシアの汚職問題はすでに減少傾向にあると見られています。さらに、プーチン大統領は、「政治勢力は今回の事件を利用して社会の秩序を乱そうとしている。これは現状の好転のためにはならず、間違った行為である。超法規的な措置ですべての人はロシアの法による懲罰を受けるべきだ」と述べました。（雲莎、星）