20170318news4
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外務省の華春瑩報道官は17日、「中国が新型迎撃ミサイルシステム『THAAD』に反対する理由は十分で、正当なものだ。関係側が問題の本質と中国の関心に向き合って、関連の配備プロセスを直ちに停止するよう、中国は再度促していく」と述べました。
報道によりますと、韓国は、「THAAD配備の目的は、朝鮮の核ミサイルの脅威からの防衛だけにあると、中国には説明した。しかし、中国側がこれを受け入れない。多くの韓国国民が、中国がTHAAD配備に反対する理由を理解できずにいる」としています。
これに対して、華報道官は17日の定例記者会見で、「中国は、韓国の安全保障に対する関心を理解している。しかし問題は、THAADが地域の戦略的バランスを崩し、半島の平和と安定の維持にマイナスなものであるということだ。むしろ、THAADの配備が韓国の安全をさらに損なう可能性が高い」と指摘しました。
華報道官は、「『THAAD』が備えるXバンドレーダーの探知距離は2000キロ以上に及ぶもので、早期警戒・監視範囲は半島どころかアジア大陸の奥地まで達し、中国の多くの領土をカバーできる。これは、韓国に対する核ミサイルの脅威に対応するという目的をはるかに超える性能だ」と懸念を示した上で、「韓国が自国の安全を維持するために必要な措置を取ることには反対しない。しかし、その措置は韓国の友好的隣国である中国の安全保障を損なう前提の上に立てられたものであってはならない」と強調しました。(玉華、謙)
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