習近平国家主席はこのほど、都市計画の実施と北京冬季五輪の準備活動が北京市の最重要任務であると強調し、北京市南部に建設中の新空港や五棵松スポーツセンター、首都体育館、北京副都心オフィスビル、大運河森林公園など関連施設を視察しました。

　習主席は23日午後、北京新空港の建設現場を訪れました。北京市南部の大興区に位置するこの新空港は、2014年に着工し、2019年に完成する見込みです。開業後は年間利用者数が延べ1億人、航空機の発着回数が延べ88万回となると予想されています。習主席は空港のメインターミナルの建設現場で、「この空港は首都のシンボルとなる。この建設は重要なプロジェクトであり、国家発展の新たな動力源である」と示した上で、最も厳しい施工管理を実施し、世界で最も先進的な管理技術と経験を取り入れ、高い基準と品質を確保するよう求めました。

　また、習主席は24日に開かれた北京の都市計画と建設および北京冬季五輪準備活動に関する座談会で、「都市の計画とその建設の成否は、最終的な市民の満足度で測らなければならない。市民が最も関心を寄せる問題に着目し、過剰人口や交通渋滞、不動産価格の高騰、大気汚染など諸問題の解決を突破口として、問題解決の総合的な方策を打ち出すべきである。また、各種制度の整備と政策改善を通じて、住民の生活保障と公的サービスの水準を高め、市民の福祉増進に努めなければならない」と指摘しました。

　習主席はさらに、2022年の冬季五輪について、「国のイメージを示し、国の発展を促し、民族の精神を奮い立たせる重要なきっかけであり、北京・天津・河北地域の共同発展を力強く牽引できるものだ」と強調し、グリーン・シェア・オープン・クリーンという五輪準備のコンセプトを改めて強調しました。（ZHL、謙）