中国紡績品輸出入商会が10日に明らかにしたところによりますと、中国の紡績品や服装の輸出額は1月に、1656億8000万元（約2兆7316億円）に達し、前年の同じ時期と比べ10.2％増えたということです。そのうち、紡績品の輸出額は664億1000万元（約1兆949億円）で、前年の同じ時期と比べ、11.2％の増加となり、服装の輸出額は992億7000万元（約1兆6367億円）で、前年比9.5％伸びたとのことです。

　しかし、2016年の1月から12月まで、中国の紡績品や服装の貿易総額は前年比6.1％減少し、特に12月は前年比12.1％も減少しました。また、紡績品と服装の輸出は2015年に前年比4.9％減少しましたが、2016年には、その減少幅は5.9％までに拡大ました。これはこの20年来、紡績品と服装の輸出が初めて2年連続の減少となったほか、減少幅も年々拡大している状況の現れです。業界は中国の紡績品や服装の輸出は調整期に入っていると分析しています。

　1月の中国の紡績品や服装輸出の成長回復について、アナリストは、産業構造の調整やグレードアップによって、紡績品や服装を生産する輸出企業の分散状態などが改善されつつあっていると見ています。（藍、kokusei）