中国を世界舞台の中央へと導く外交
習総書記はこう語る。
「我々はトレンドをつかみ、協力共栄をコアとする新しい形の国際関係を作り上げ、人類の運命共同体を作り上げていかなくてはならない」
2012年末、中国共産党中央総書記に選出された習近平氏が初めての外交活動の場で、「国際社会は持ちつ持たれつの運命共同体になりつつある」とする重要な判断を下した。この判断は、中国がグローバル・ガバナンスに全面的に関与する上での根本原則になっている。
これまでの4年間、習近平総書記は世界と向き合い、「呉越同舟(たすけあい)」、「運命を共にする」など、深みある世界観を説明し、東方の大国の哲学の原理を共有してきた。
国政運営の合間には、新中国成立後に開かれた初の周辺外交活動座談会、新中国歴史上2度目となる中央外事活動会議、「一帯一路」建設推進のための座談会…などを通して、中華民族の偉大なる復興の広大な目標の下、一連のグランドデザインとイノベーティブなプランを打ち出した。
また、正しい「義利観(政治的には正義、道義を堅持し、経済的にはウィンウィンの原則を厳守する)」の実施、「親、誠、恵、容(周辺国と親しく付き合い、誠意を尽くし、互恵原則に基づき、広く包容する)を旨とする周辺外交」理念の推進、「真、実、親、誠」(偽りなく、実効性があり、近しく、誠意ある)をキーワードとする対アフリカ協力原則の確立、協力共栄をコアとする新しい国際関係の構築、全世界をカバーするグローバルなパートナー関係のネットワークの構築、共通、総合、協力、持続可能な安全保障観の提唱、人類運命共同体の構築…一連の新しい理念、思想、戦略は国際社会から幅広く肯定されるようになっている。
2016年9月に杭州で開かれたG20(20カ国グループ)首脳サミットは、新中国で開催された国際会議の中でも、最もレベルが高く、影響力が強いものとなった。このサミットにおいて、中国はホスト国として一連のクリエイティブかつ先導性をもち、システマティックな成果の形成を導き、G20の歴史上に深く中国の個性を残す大会をつくりあげた。
習総書記はまた、2014年11月に北京で開かれたアジア太平洋経済協力(APEC)非公式首脳会議、2015年9月3日に行われた反ファシズム戦争勝利記念日の閲兵式でそれぞれホストを務め、世界各国からのゲストを迎えた。
このほか、中国・ラテンアメリカ指導者会合、南南協力円卓会議や世界女性サミット、中国アフリカフォーラム・ヨハネスブルグサミットなど、海外で開かれた会議でも、習近平総書記が「主役」を務め、中国の知見を共有した。
また、これまでの3年間では、気候変動に対応するため、習総書記はオバマ米大統領と数度にわたり会談を行い、3つの中米合同声明の発表を推進した。その上、率先して『パリ協定』を批准、国連に批准文書を提出することができた。
パンギムン国連事務総長はこれを受け、習近平総書記の「優れたリーダーシップの下」、中国は「非常に勇気ある行動をとった」と賞賛している。
これまでの4年間、習総書記は24回にわたり外国を訪問し、その足跡は世界の51の国に及んでいる。また、国内で延べ220人の外国元首や首脳と会談を行ってきた。こうして、大国、周辺国家、途上国、多国間など様々なレベルの外交活動において、習総書記は外交布陣を行い、中国の特色ある大国外交を継承しながらも、新天地を切り開いてきている。
世界がこれほどまでに中国の声に耳を傾けることがあっただろうか。
習総書記が国連の演台に初めて立った際、20分の演説時間中に計15回の拍手が沸き起こった。また、天安門の上で行った演説では、わずか1700字の原稿の中で18回にもわたり「平和」に言及した。そして、ヨハネスブルグでは、中国とアフリカ協力の「十大協力計画」を発表し、24億人の麗しい未来を描いてみせた。
米ハーバード大学ケネディスクールによる世界主要10カ国の指導者のポジティブ・イメージ調査では、30カ国の調査対象者が習近平氏の名を第一位に上げているという。
東海から南海、東海防空識別区の設置から、いわゆる「南海問題」に関する仲裁裁決への効果的な対処まで、中国の指導者は、国家の主権と安全保障を重要な地位にすえつつも、地域の安定という大局から、平和的発展という主旋律を奏でている。
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