欧州委員会は7日、ユーロの金融派生商品の価格を共謀して不正操作し、EU競争法（独占禁止法）に違反したとして、仏クレディ・アグリコル、米JPモルガン・チェース、英HSBCの3社に対し、計4億8500万ユーロ（約590億円）の制裁金を科すと発表しました。これは、5年間の独占禁止調査の結果として発表されたものです。

　3社はそれぞれ、この制裁を受け入れないと表明しています。クレディ・アグリコルは「独占禁止法に違反していないことを確信している」と述べています。また、JPモルガン・チェースは「5年の調査期間中、欧州委員会とは十分な協力をしていた。欧州銀行間取引金利（EURIBOR）に関する間違いは一切ない」と示し、欧州裁判所への上訴の可能性を示唆しました。HSBCは「いかなる競争に反するカルテルにも加わっていない。欧州委員会の制裁について調査しており、対応策を検討中だ」と表明しました。（Mou、謙）