湖北省で、三国時代の「ペア錠前」が公開

　三国時代（西暦220年～280年）に作られた「銅製ペア錠前」が28日、湖北省襄陽市で公開されました。

　これは8年前、襄陽市樊城区菜越で発見された三国時代の夫婦同穴の陵墓から出土したものです。考古学者によりますと、ここに葬られたのは、将軍の夫婦で、亡くなった将軍とその妻は前後して埋葬されたということです。陵墓から陶や磁、銅、鉄、銀、金、漆、玉、水晶、ガラスなど様々の材質の物品200点余りが出土しました。「錠前」は高さ13.2センチ、幅6.6センチ、厚さ3.1センチで、表には隷書で「厳氏作」と刻まれ、厳姓の鎖の職人が作ったことがわかります。

　また、陵墓発見当時、錠前は二つのお棺の間に置かれたため、将軍夫婦は死んだ後でもあの世で引き続き夫婦として結ばれ続けることを望んでいたと見られています。（藍、む）