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2016年中国映画の中間興行成績 中国映画は下半期に実力発揮へ

2016-06-29 13:52:45     cri    

 6月もまもなく終わり、中国映画市場の上半期の興行収入の結果に注目が集まっている。シンクタンクの芸恩智庫の統計によると、今月27日午前11時の時点で、上半期に封切られた映画の興行収入は合わせて226億3000万元(約3395億円)だった。うち、中国国産映画(国産合作映画を含む)が113億6000万元、洋画が112億7000万元だった。京華時報が報じた。

 中国の今年上半期の興行収入トップ10のうち、洋画は6作品を占め、上から順に「ズートピア」、「ウォークラフト」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「ジャングル・ブック」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「X-MEN:アポカリプス」だった。一方、中国国際映画は3作品で、「美人魚(The Mermaid)」、、「西遊記之孫悟空三打白骨精(The Monkey King 2)」、「澳門風雲3(From Vegas to Macau 3)」。いずれも、興行収入が10億元(約150億円)の大台を突破した。中国と米国の合作映画「カンフー・パンダ3」は7位だった。

 これにより、中国映画史上の興行収入トップ10にも変動があり、「美人魚」、「ズートピア」、「ウォークラフト」がトップ10に入った。

 その他、多くの韓国の映画監督が中国で映画の製作を行っているものの、今年上半期の「成績表」は思わしくなく、「韓流」が「寒流」となってしまっている。例えば、大ヒットドラマ「星から来たあなた」のチャン・テユ監督がメガホンを握る「夢想合夥人(Miss Partners)」の興行収入はわずか約7700万元(約11億5500万円)にとどまった。またチョ・グンシク監督の「我的新野蠻女友(My New Sassy Girl)」は3414万(約5億1210万円)、安兵基がエグゼクティブ・プロデューサーを務め、リムデウン監督がメガホンを取った「不速之客(GUEST)」に至っては400万(約6000万円)にもとどかなかった。これらの結果に、業界は驚きを隠せず、その課題に注目されている。

 北京首都電影院(CAPITAL CINEMA)の責任者于超さんによると、「近年は、洋画が上半期に存在感を示すのに対して、中国国産映画は下半期に力を発揮することが多くなっている。今年の夏休みや国慶節(建国記念日、10月1日)、春節(旧正月)に合わせて封切られる国産映画は、大ヒットの期待がかかっている」。下半期には、マット・デイモン主演の「ジェイソン・ボーン」や「スター・トレック Beyond」、ハリー・ポッターシリーズのスピンオフ作品「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「アイス・エイジ 5」などが封切られる。

 中国国産映画は早くから公開日を決定しており、熾烈な競争が予測される。下半期に封切られる中国国産映画のうち、馮小剛(フォン・シャオガン)監督がメガホンを取り、女優の范氷氷(ファン・ビンビン)が主演する「我不是潘金蓮」は、いち早く国慶節に合わせて封切りし、先制攻撃を仕掛ける。また同時期には、王晶 (バリー・ウォン)監督がメガホンを取り、俳優の劉德華(アンディ・ラウ)や黄曉明(ホアン・シャオミン)が主演する「王牌逗王牌」、郭敬明(グォ・ジンミン)監督の「爵迹(Legend of Ravaging Dynasties)」、「従■的全世界路過(I Belonged to You、■はにんべんに尓)」、「我的戦争」なども封切られ、熾烈な競争が繰り広げられるのは間違いない。

 また元旦前の12月には、巨匠の大作が次々に封切られる。例えば、丁晟(ディン・シェン)監督がメガホンを取るアクション映画「鉄道飛虎(Railroad Tigers)」、程耳監督の「羅曼蒂克消亡史(The Wasted Times)」、張芸謀(チャン・イーモウ)監督の「長城(The Great Wall)」、林嶺東(リンゴ・ラム)監督の「冲天火(Sky On Fire)」、「十万个冷笑話2」などが封切られる。業界関係者は、「鉄道飛虎」や「長城」が興行収入トップの座を争うと予測している。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年6月29日

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