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脳性麻痺の青年、高成績で大学進学

2016-06-29 13:48:58     cri    

 大学入試で第二志望合格ラインを43点上回る493点という高成績(理科)を獲得した邱民さん(21)は、特別な喜びはみせなかったが、少なくとも介護をしてくれている父親を裏切ることはなかったと感じた。成都商報が伝えた。

 邱民さんは四川省巴中市平昌の農村出身の青年で、脳性麻痺を患っているため車イスで授業を受け、左手の親指と人差し指の間にペンを挟みながら辛うじて字が書ける状態だ。

 これまで10年余り、父親がずっと彼のそばで世話をする役割を担っており、邱民さんを大学に進学させるのが家族の夢だった。しかし父親は肝臓がんのため、大学で彼の世話をすることは叶わなかった。

 ここ2日、邱民さんはずっと願書を書く事で胸を痛めていた。「受験ガイド」はもう何度ページをめくったかわからないほどだが、自分に合った専攻を見つけることは困難だった。

 以前、彼は医者になりたいと思ったことがある。自分の身体に起こった悲劇を他の人に味わわせたくなかったが、それはさすがにただの夢でしかなかった。邱民さんは、「私の身体条件が許さないので、選択の余地は少なかった。現在、すでに省内の学校を候補に挙げている。家から近くて、会計、コンピュータや電子情報工学などを専攻するつもりだ。身体への負担も少ないに違いない」と話す。

 生活面の世話を自分でできない息子が間もなく大学生活を迎えるにあたり、彼の母親の趙桂蘭さんが息子と一緒に大学に通い続けることにしている。「これは夫が見たいと思っていたことだ」と母親の趙さんは言う。(編集JK)

「人民網日本語版」2016年6月29日

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