国務院の李克強首相は24日から26日にかけて四川省の雅安市と成都市を視察しました。

　雅安市の芦山県は三年前に大地震が起きた場所で、李首相は三年ぶりに芦山県を訪れ、地震記念館で犠牲者に哀悼の花を捧げました。その後、地元の学校や町の復興作業状況を視察して、「芦山は復興に留まらず、発展も実現させ、落ち着いた暮らしと、労働を楽しむこととのバランスが取れている。産業発展と新型都市化整備、新農村建設の融合も考え、第一次、第二次、第三次産業が融合したエコな発展の道を歩んできている」と讃えました。

　李首相は成都科学城の計画と建設の進捗報告を聞いた後、ヒ県にある起業家タウンや東方電気公司を訪れ、「大衆による創業・万民によるイノベーション」の理念に則る現場の状況を視察しました。国有企業の改革状況を確認したほか、四川大学を訪れ、この大学が高分子材料などの分野で収めた成果を評価し、就職指導センターでは大学生や求人企業の責任者と話し合いの時間を持ちました。李首相はまた、成都の野菜市場を訪れ、市場供給や農薬残留などの状況を聞き取り、この市場が「インターネット・プラス」の方針に基づいて設立した、農産物の直販プラットフォームを評価しました。

　（ヒガシ、謙）