中国の王毅外相は4日、ロンドンで開かれた第4回シリア人道支援会合に出席し、この会合がシリアの平和と安定の実現や、人道状況の緩和に貢献できるよう期待を寄せました。

　王毅外相は発言の際、「避難生活を続けるシリアの人々や難民たちに基本的な生活保障を提供することが急務となっている。シリアの政治プロセスを推進するため、国際社会はいっそう努力する必要がある。アサド政権側と反政府勢力側による和平協議の再開はシリア政治プロセスの鍵であり、双方は国家と国民全体の利益を重んじ、善意と誠意を示して、和平協議のチャンスをしっかりと掴むべきだ」と指摘しました。

　中国はこれまで9回にわたりシリア及び周辺地域への人道支援を続けてきました。習近平国家主席は去年11月、トルコのアンタルヤで開催されたG20サミットで1億ドルの人道支援を約束しました。さらに、先月、中東諸国を歴訪した際には、シリアなど中東の国々に対し2億3000万元の人道支援金を新たに拠出すると発表しました。

　王毅外相はこれまで約束した人道支援をいち早く実施すると共に、シリア難民が直面している食糧不足を緩和させるため、中国政府はさらに1万トンの食糧支援を提供し、支援を続けていくと明らかにしました。（ZHL、謙）