国防省の楊宇軍報道官は31日の記者会見で、中越、中韓の国防省を結ぶ直通電話回線がこの日開通したことを明らかにしました。中国の常万全国務委員兼国防相が、ベトナム共産党のフン・クアン・タイン中央政治局委員、中央軍事委員会副書記兼国防相、韓国のハン・ミング（韓民求）国防相と初めての通話を行ったということです。

　楊報道官によりますと、常国防相はベトナム、韓国両国の国防相との通話で、中国国防省を代表して、中越、中韓国防省間の直通回線の開通に祝賀の意を表し、両国防相と両国軍隊の将兵たちに新年の挨拶をしました。

　フン・クアン・タイン国防相との通話では、「2015年、習近平主席とグエン・フー・チョン書記長の相互訪問が成功裏に行われ、中越関係が持続的に改善されるという喜ばしい状況を呈している。中越両国、両軍が団結を強め、協力を深めることは双方の共通利益になる。中国としては、ベトナムとの防衛分野での交流と協力を重視しており、共に努力し、食い違いを適切に管理、コントロールし、新しい年に両軍関係が一層大きく発展するようにしていきたい」と話しました。

　また、フン国防相は、越中両軍関係で収めた積極的な成果を高く評価し、「ベトナムは中国と手を携えて努力し、両軍関係が深さと範囲のいずれにおいても実質的に発展し、両国の国民に幸福をもたらせるようにしていく」と表明しました。

　一方、ハン国防相との通話では、常国防相は「近年、中韓関係は各分野で全面的に発展し、二国間関係が深まりつつあることに喜びを感じている。中国側はこれからも習近平主席とパク・クネ大統領が合意した重要な共通認識の実行に取り組む。両軍の交流と協力を強め、地域の平和、安定と繁栄維持に共に尽力していく」と話しました。

　ハン国防相は「韓国国民は韓中両国両軍関係の安定した発展を積極的に評価する。両国国防省の直通電話回線の開通をきっかけに、引き続き中国とコミュニケーションを強め、相互信頼を増進させていく。そして、両国両軍関係の継続的な深化を図り、地域の平和と安定にむけ共に努力していく」と語りました。（Yan、Keiko）