中国工業情報化省は18日、ウェブサイトに苗圩工業情報化相のインタビュー記事を掲載しました。苗工業情報化相は中国の製造業について、「世界では、その発展レベルから４つに分かれるが、中国はまだ、第３陣であり、製造強国に至るまで時間がかかる」との考えを示しました。

　苗工業情報相は「第１陣はアメリカが主導する世界のイノベーションを中心とする分野、第２陣はハイテク製造分野で、EU・欧州連合や日本などが含まれている。第３陣は中低レベルの製造分野で、新興国がメインである。第４陣は資源輸出国で、OPEC・石油輸出国機構のほか、アフリカ、ラテンアメリカなどが挙げられる」と指摘しました。中国の現状について、「技術や産業の変革、世界規模での製造業の競争激変を前に、中国はチャンスに恵まれる一方、大きな課題にも立ち向うことになる」としました。

　さらに、苗工業情報相は「世界は現在、新たな産業革命が起きている。いわゆる第４次産業革命で、人工知能時代あるいはインダストリー4.0とも言われている。新しい情報通信技術と製造業との融合は、新たな科学技術革命と産業変革の主役である。製造強国の目標は一瞬にして実現できるものではない。少なくとも30年間の地道な努力が必要だ」と指摘しました。