中国の李克強首相は18日、企業における技術改善に一層拍車をかけ、中国製造業の品質向上と、その効果の増強を促し、産業のレベルアップを推進する方針を打ち出しました。

　李首相が同日、北京で国務院常務会議を開き、検討したものです。会議では、『中国製造2025』の重点分野に注目し、主体となる企業の役割を発揮させ、一連の重要な技術改善プロジェクトを実施し、軽工業、紡績、鉄鋼、建築資材など伝統産業において、企業の設計、技術、設備、効率のレベルを向上させ、コストを効果的に削減し、イノベーション型企業や新興産業の成長をバッグアップすることが決定されました。

　このため、まず、工業企業の技術改善の指導目録を公表し、年間重点プロジェクトの指導計画をつくり、資金調達などを牽引し、企業による市場の需要にマッチした技術改善を自ら行う意欲を刺激します。

　次に、手続きを簡素化し、審査認可をまとめ、プロジェクトの実施を加速させるとともに、新たな建設用地が不必要なプロジェクトに対し、審査認可を必要とせず、承諾のみによる管理方法を模索します。

　最後に、財務税務政策において支援措置の実現を推進し、中央財政の技術改善資金使用の新たな方法を探り、利用効率を高めるとともに、地方財政からの支援も奨励することを決めました。（MOU）