世界銀行のジム・ヨン・キム総裁は22日、「世界銀行はアジアインフラ投資銀行（AIIB）との協力を更に強化し、合同融資などを含む今後の協力の具体的な分野を確定していく」と述べました。

　キム総裁はこの日、AIIB初代総裁の金立群氏と会談し、現在展開している協力について話し合いました。その中でキム総裁は「AIIBと世界銀行の目標は同じだ。それはインフラ施設が乏しい国々へ資金を提供し、これらの国の経済振興や国民生活の改善、雇用創出、貧困撲滅を援助することだ」と述べました。

　これに先立ち、金立群氏は21日、ワシントンのシンクタンク、ブルッキングス研究所が開いたシンポジウムで、「AIIBと世界銀行、アジア開発銀行などは互いに競い合う関係ではない。AIIB発足の重要な要因は既存の多国間開発機関がアジア諸国のインフラ整備の需要を満たせていないからだ。現在、AIIBと世界銀行やアジア開発銀行との協力は非常に順調である。AIIBはこれらの金融機関が現在行っている自身の改革が進むよう期待している」と述べました。（玉華、keiko）