中国の李克強首相はこのほど国務院専門会議で、ハイエンド製造業と3Dプリント技術などの発展を加速させるよう指示しました。

　会議に先立ち、李首相は3Dプリント技術を用いた製品などを見学し、中国工程院院士で、西南交通大学の教授でもある盧秉恒氏から、中国製造業の現状と世界の3Dプリントの主要技術などについて説明を聞き取り、専門家たちと話し合いました。

　その後、李首相は重要な談話を発表し、「新しいラウンドの科学技術の革命と産業変革が世界規模で生まれつつあり、各国は相次いで産業発展のイニシアチブを争い、先進国が『再工業化』に取り組む中で、わが国も産業転換や品質と効率の向上が求められている。当面の経済の下ぶれ圧力に耐えながら、安定した成長をさせ、需要を拡大しながら、産業構造を健全化して供給を改善し、新しい発展の動力を見出さなければならない」と述べたあと、製造業は国民経済の重要な主たる産業で、チャンスとタイミングを逃さず、知的製造業への転換をカギとして、『大衆創業、万衆創新（大衆の創業、万人の革新）』という戦略のもとで、技術のモデルチェンジと産業発展の先頭を走るよう指示しました。

　李首相はまた、「情報技術と製造技術の融合を特徴とした知的製造モデルは製造業に深刻な変革をもたらしつつある。3Dプリント技術は刷新的な技術で、伝統的製造業の理念とモデルを変えることから、重要な価値がある」と指摘しました。（０８／２４　Lin,小山）