涙にくれる若者に、コックがソーセージと目玉焼きで「100点」

2020-11-13 10:19  CRI

 湖北省武漢市のとあるフードコートの監視カメラがこのほど、ちょっと切ないが、心温まるシーンを捉えていた。

今月6日夜10時50分ごろ、光谷保利広場のスーパーにやってきた1人の若い男性は、フードコートの鉄板焼きコーナーのカウンター席に座ると、チャーハンとビールを注文した。その後、スマホで誰かと話し始めたその男性は突然、耐えかねたかのように涙にくれ、しきりに涙をぬぐっていた。

涙にくれる若者に、コックがソーセージと目玉焼きで「100点」

 その様子を見ていたコックはそっとソーセージ1本と目玉焼き2つを焼き上げると、「100点」という形になるように、男性の前に並べた。

涙にくれる若者に、コックがソーセージと目玉焼きで「100点」

 突然示されたこの親切に、男性は一瞬あっけにとられた様子だったが、すぐに我に返り、立ち上がってコックに握手を求め、感謝を示した。

涙にくれる若者に、コックがソーセージと目玉焼きで「100点」

「そばで見ているだけで、切なくてたまらなくなった」

 コックの彭さんは取材に対して、「彼が家族に、『今、仕事が終わったばかり。もう半月も残業続きで、ストレスが溜まってる』と話しているのが聞こえた。その口ぶりから、とても落ち込んでいて、疲れ切っていることが分かった」と当時の様子を振り返った。

 そして、「たぶん家族に泣いていることをさとられたくなかったんだと思う。涙をぬぐってはいたが、ずっと懸命にこらえていた。そばでそれを見ているだけで、切なくてたまらなくなった。そこでチャーハンを作って出した後に、ソーセージ1本と目玉焼き2つを焼いて、『100点』の形に並べた。これは昔、僕が息子のご機嫌を取る時に使った方法」とした。

 連日残業の若いプログラマー、両親と電話するうちにたまらず涙流す

 「100点」をくれた親切なコックの彭さんに、その男性は何度もお礼の言葉を繰り返した。彭さんによると、この男性は近くのソフトウェア会社で働く「95後(1995‐99年生まれ)」のプログラマー。彼が初めて責任者となったプロジェクトの納期が近づいており、大きなプレッシャーを感じて、連日深夜まで残業していたという。そしてこの日、電話で両親に仕事のことを話しているうちに、突然耐え切れなくなってしまい、思わず涙が止まらなくなってしまったのだという。

 彭さんは、 「『君はまだ若い。人生というのはまず苦労してこそ、その後に楽しみがやってくる。頑張っていれば、きっと結果がでる。そして後から振り返ればこうしたこともきっといい思い出になっているよ』と言ったんだ」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年11月12日

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