【観察眼】「双循環」という新しい発展モデルが国内外から注目

2020-10-15 09:34  CRI

 今年10月に中国の中長期的な政策の方向性が示される重要会議である中国共産党の第19期第5回全体会議(5中全会)が開催される予定だ。中国を取り巻く環境が大きく変化する中、中国政府が今後どのような方針を打ち出すのか、特にどのような新発展モデルを示すかが国内外の大きな関心事になっている。

 今年5月頃から「双循環」という新しい発展モデルを示すキーワードが注目されるようにになった。「国内の大循環を主体とする双循環モデル」とは一体、どのようなものなのか。習近平国家主席は7月21日に行った企業家との座談会で、次のように説明している。

 「保護貿易主義の台頭、グローバル経済の萎縮という外部環境の下、我々は大きな国内市場を持つ優位性を十分に発揮させる必要がある。国内経済の繁栄と国内の大循環を経済発展の原動力とし、世界経済の復興にもつなげる」。

 しかし、習主席はこのモデルについて、「決して(対外開放の)扉を閉ざすことはなく 、内需の潜在力を発揮して、国内と国際の両方の市場を利用し、より力強い持続的発展を実現する」とも発言している。確かに、より長期にわたって経済成長を遂げるには、国内に籠るのではなく、人的交流、貿易、投資を世界と交わしていくことが必要である。

 現在、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、世界経済が低迷し、一部の国では経済貿易の保護主義が台頭し、グローバル産業チェーンとサプライチェーンが極めて大きな調整の可能性に直面している。中国の中央政府は長期的発展戦略に基づきながらも世界情勢の変化を踏まえて、目の前のことに対処すると同時に未来を見据えた理性的な行動を提起している。また、日本、ドイツ、米国、英国などの大国の経済成長の法則をみると、一定の段階まで発展すれば、今度は外向型の発展モデルから次第に国内中心の発展モデルへの変化を遂げることが必要になる。したがって、「双循環」の新たな発展局面を提起することは、外部環境の変化の必然的な結果であり、中国国内の発展段階が転換する中で必ず通らなければならない道でもある。

 清華大学の教授によると、今後は「双循環」が未来の中国における第14次五カ年計画の実施プロセス全体の中で貫かれると予測を示している。(CRI日本語部論説員)

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