担当：王小燕、斉鵬
北京で開催中の菊花文化祭（9月14日 北京市園林緑化局提供）
北京の菊花文化祭（9月14日 北京市園林緑化局提供）
9月13日から11月末まで、北京市内の6つの公園やテーマパークで40万本の菊の花が同時に展示されています。その面積は12万平米に達します。これから中国では、国慶節の大型連休や中秋節の休日があるので、これら菊の花は秋に華やかさを添える花でもあります。
北京では2009年からこの菊花文化祭が開かれており、北京市の花卉産業の発展を促しただけでなく、秋の風物詩の一つにもなっています。
鐘南山院士（9月11日 CCTV提供）
さて、今週の番組は「旬な話題」で北京の菊花文化祭のほかに、北京生まれの38歳の女性映画監督、趙婷（クロエ・ジャオ/Chloe Zhao）監督による映画『ノマドランド（Nomadland）』が第77回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したことをめぐり、中国のネットユーザーの反響を紹介します。後半は、新型コロナウイルスとの闘いで際立って優れた貢献をし、「共和国勲章」が授けられた鐘南山医師の生い立ちを紹介します。
1936年10月、鐘氏は医師の子として南京中央病院に生まれました。生まれた病院が南京鐘山（紫金山）の南に位置していることから、両親に「南山」と名付られました。当時南京中山病院の副院長でもあった鐘氏の父は、権威ある小児科の専門家で、母はのちに広東省腫瘍病院の創始者として知られます。南山が1歳にもならない1937年8月に、自宅が日本軍の空襲で爆撃を受け、瓦礫の下敷きになった南山を母親が掘り出して一命を取り留めました。1945年に一家で広東に引っ越し、その後、19歳で北京の医科大学に進学するまで、広東省で過ごしました。子どもの時からスポーツ少年だった南山さんは、スポーツ選手の道に進むか、医師になるかと迷った時期もありましたが、父親の影響を強く受けて、35歳から臨床医としての人生をスタートしました。今は中国を代表する名医として知られる鐘氏ですが、出だしの頃はもう少しで患者の症状を誤診する失敗も味わいました。その後、2003年のSARSの退治に続き、2020年の新型コロナウイルスとの戦いでも困難を恐れずに、感染症の抑制と治療に多大なる貢献を果たしました。
詳しくは番組をお聞きください。
＜お便りの抜粋＞
★香川県高松市・氏部照彦さん
中国国際サービス交易会のリポート楽しく聞かせていただきました。番組の構成が現地からのレポートを織りまぜながら、スタジオからの感想のコメント。会場が目に浮かぶようでワクワクしました。
「交易会」と言う事で、業者さんや団体の担当者のみのスーツ姿の方々のみの参加と思っておりましたが、ファミリーで結構楽しめる、万博みたいな感じだったんですね。中国国内の地方の観光ブースも是非行って見たかったです。
★東京都大田区・三輪徳尋さん
「２０２０年中国国際サービス貿易交易会」、番組で紹介された盛況な会場の様子やインタビューからも、日本をはじめとして世界の国々が中国の提示する新たな経済推進エンジンに強い期待を寄せていること、国際社会がより一層協力して互恵・ウインウインの協力関係を深化させたいと望んでいることが伝わって来ました。
交易会で、新しいモデルとして提案されている「クラウド展示」などは、課題解決にとって良いヒントになるものと思います。それぞれが様々な課題を抱えている現状に、今回の交易会は、きっと新たなイノベーションで明るい方向性を示してくれるものと思います。
★名古屋・ゲンさん
北京秋天。青空も秋らしくなってきたようですね。
地球の空は全部つながっているはずなので、日本も早く過ごしやすい天気になってほしいです。
王さんが「縁日へ行く気分で」と、2020年中国国際サービス貿易交易会に出かける前に言っていたので、はたしてそんな雑踏があるのかと疑いながら聞きました。ビックリ。オフラインで、出展登録者が10万人とは。
星アナウンサーのレポートもウォーカーやゴミ分別機などのロボットあり、中国初のボーカロイドありで、目を見張る科学技術の進歩を印象付けられるものばかりでこれは縁日どころじゃない、万博じゃないのと思いました。
ただ、マスクをしているので、お香を焚いているブースの臭いが分からないという場面は、コロナ禍の残像を感じました。
武当山武術のパフォーマンスの音も迫力があり、中国旅行がしたい気持ちでムズムズしました。観光業が順調に開放に向かう息吹を確かに感じました。
「親子読み聞かせ大会」があったようですが、個人的に詳しく知りたかったです。これから、機会があったら、ほのぼのとした心の交流を感じさせてくれるようなレポートもお願いしますね。
北京スケッチ（9月15日 平文智撮影）
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