北京
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一匹の羊が一つの県に大きな経済をもたらすと言われます。その羊とは、チベット自治区のシガツェ市近くに位置する崗巴県の特有品種である崗巴羊のことです。崗巴羊は地元で非常に高い知名度を持っており、かつては歴代のパンチェン・ラマへの献上品でもありました。崗巴羊の長所は肉質が非常に繊細で柔らかく、旨みがあって臭味がなく、しかも何からも汚染されていないということだそうです。
シガツェ市定日県チョモランマ・崗巴羊規模化養殖基地建設事業は2019年末に完成し、2020年に正式に稼働しました。建設後の総収入は2億4000万元の見込みで、年間純収入は2264万元となり、2期に分けて合わせて1万8500頭を出荷します。県内の転居による貧困世帯675世帯2927人の増収のほか、配当金または株式割引303万元以上が見込まれ、523人の貧困脱却を促進すると同時に、80人の就業問題を解決するとのことです。
現在、基地は定日県内の13の郷鎮の羊を集中的に短期肥育しています。肥育数は8000頭余りに達し、現地の貧困層の就業を促進し、安定的に収入を増せるようにしました。
羊を飼っている養殖従業員のトンジュさんは、今年4月から基地で働き、基地の隣の幇布村に住んでいます。羊を飼った経験が豊富な彼の基地での月給は3500元になっています。(取材・写真:趙雲莎)