北京
PM2.577
23/19
担当:王小燕、斉鵬
ドキュメンタリー「おひさしぶりです、武漢」のポスター
北京最大の卸売市場・新発地市場に関連した新型コロナ感染で、感染者全員が入院して治療を受けていますが、今月29日に完治し退院した人が初めていました。ほかの患者も回復過程にあり、これから徐々に退院者が増えていく見込みです。
さて、今週の番組、前半は「旬な話題」で、北京が理・美容業界のガイドラインを改正、北京大興区の実験室「火眼」が1日10万人分検査可能、中国のPCR検査能力が大幅向上など中国における新型コロナ感染の最新の動きや中国、世界の感染状況に関する専門家の声をご紹介します。後半は「CRIインタビュー」、配信からわずか4日で再生回数が3000万回に上ったドキュメンタリー作品「おひさしぶりです、武漢」を手掛けた竹内亮監督(41歳)にお話を伺います。武漢にいる彼のファンたちと共に作ったこの作品に、どのような思いを込めたのでしょうか。
<お便りの抜粋>
★東京都大田区・三輪徳尋さん
今日のインタビューでも語られていましたが、「人類運命共同体」は、本当に尊い理念であると思います。
一時日本では、不安な気持ちから生じる食材や日常品などの買い占めなどの行いが問題となっていました。買い占めが多くの他者の生活へも迷惑をかける行いであるとの認識が薄い人があまりにも多いことが今回のコロナ騒動で露呈しました。同じ町内であっても、国の中にあっても、その国に暮らしている人々は、すべてが運命共同体であるという意識を有することができる人が少なく、自分だけが良ければという利己的な考えが主流であったことは残念でなりません。
誰かの犠牲や搾取の上に作られた生活では、本当の充足感も幸福感も得られないと思います。
多くの人たちが、「知足者富」の心で、何事においても人を押しのけてまで欲せず、相手のことを想い、陰徳を重んじ、ウイズコロナを受け入れて「いくらかゆとりのある」小康社会で平和に暮らしてゆける世界はとても幸福なものに思えます。
★名古屋・ゲンさん
無観客試合ながら、お互いに色々なスポーツが始まって良かったですね。日本もロボットを置いたり、on-lineの影像で応援したり、あの手この手です。ウイルスはゼロにはならないそうですが、かぎりなくゼロにする努力は有効なワクチンができるまで、忍耐あるのみですね。
王小燕さんのPCR検査実況は5秒でも世界初だったのではないでしょうか?ビックリしました。スタッフが家まで呼びにきたりするのは、中国的だなぁと思いましたが、2083検査所で7400人の医師を動員して230万人を一週間で検査するって衝撃的数字です。日本だと、まるで選挙の投票に、皆が各学区の小学校へ行くって感じじゃないですか!!
で、王さんの結果が心配ですが、結果はスマホで知らされるのですか?
先週に続いてのマスクを世界に届けた楊さんの物語。お嬢さんの登場で、また想いが若い人に確実に受け継がれていく未来を感じ、素晴らしい物語のラストシーンとして心に残りました。マスクの荷物の段ボールの可愛いイラストも日本のアニメつながりの様で、思わずにっこりさせられました。私からの楊さん親子さんに感謝の言葉を捧げます。有難うございました。
★北海道石狩市・上田知晴さん
6月16日と23日の2日に渡ってお届けくださいました楊熹さんへのCRIインタビューは教えられることが多く、大変勉強になりました。ありがとうございました。2日間拝聴していて強く感じたことですが、楊熹さんは根っからとってもお優しい方なのですね。セルビアでのお話で、心無い人達から酷いことをされた時に止めに入ったセルビアの警官に感謝をしているといったお話があったかと思います。普通なら外国で酷いことをされたなら、その時点でセルビアという外国全体を見る目が変わってしまい、セルビアの人達へ心は向かないでしょう。そこを感謝できる、その心の広さと優しさだからこそ、黒ずんだ清掃夫の方のマスクを見て、あの人達を守れば自分も守られるという発想に行きつけるのでしょう。とてもうらやましいです。素晴らしいと思います。そんな楊熹さんの優しさをまるで代弁頂いたかのような人民中国社の和歌「海を隔てても心ひとつに助け合い、コロナウィルス何のその」。とても素敵ですね。コロナウィルスの封じ込めとは、特効薬やワクチンの開発だったり、行政による数々の規制等ではなく、とどのつまり、実は、他人への思いやりと優しさなのではないでしょうか。いつも他人ことを思いやれる、考えてあげることができる。だからこそ、日常生活においてマスクは常習化されて、咳エチケットが自然とできる。相手のことを考えてあげられるから自然と普通に相手との距離も取ることができる。コロナ対策の一つ一つは相手のことを気にして、考えてあげられるならば、自然と身に付くのではないだろうか、こんな風に相手のことを考えてあげることのできる一人一人の行動が家庭から職場、学校、そして、街中に広がり、そして、国中に広がる。やがてその輪は次第に大きくなって、海を隔てたお隣の国にも広がり、海を隔てても優しさで心が一つになる。自分を一生懸命に、必死に守るだけでなく、それと一緒に相手のことも考えてあげられる心の余裕と優しさ。その優しさの結果、マスクや咳エチケット、ソーシャルディスタンスといった日常的なコロナ対策は相手のことを考えてあげられるがゆえに、一人一人の至極当然な行動になる。やがて、これが世界中に広がると、コロナウィルスが入り込める隙間は世界中から無くなって、自然とコロナウィルスは封じ込められるのではないかと、楊熹さんのお話を拝聴していて、そんなことを強く感じた次第です。
自分のことじゃない、相手のことをまず優先して考える。実は、これって、私の従事する観光サービス業においてはお客様と接する時に最も大切にしなければならない心構えなんですよね。2日間に渡っての楊熹さんのCRIインタビュー、コロナウィルス封じ込めの大きなヒントを頂きつつ、自分自身の就業姿勢も見直させて頂いた(汗)、本当に勉強になった2日間でした。ありがとうございました。後から考えて後悔しないように、ちゃんと目の前の人のことを考えて、思って、思いやって、これからも行動していきますね。
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