北京
PM2.577
23/19
馬天志さんは、寧夏ホイ族自治区中寧県の喊叫水郷に暮らす村民の一人です。馬さんは自身が抱いていた「小康社会(いくらかゆとりのある社会)」の理想について、「まさに今のように、すべての村民が良い暮らしを送り、木を植えて山が緑にあふれることが夢だった」と語ります。
キャプション:▲かつての中寧県喊叫水郷
かつて喊叫水郷の人々は毎日のように干ばつと貧困に苦しみ、馬さんも貧困者の1人でした。ここ数年間、寧夏ホイ族自治区では生態環境の改善による貧困撲滅プロジェクトが実施され、黄河の水が喊叫水郷に流れ込むようになりました。
キャプション:▲黄河の水が田畑に流れ込む
馬さんは、自治区政府が実施する生態環境保護・緑化・森林保護による「ターゲットを絞った貧困撲滅プロジェクト」に加わり、トウモロコシやジャガイモなどの作物を植えるなどして収入を増やしています。
キャプション:▲仕事をする馬天志さん
馬さんはまた、1.33ヘクタールの土地の使用権を購入し、ナツメの木を植えました。そして、羊100頭を飼い始めたことで、彼の家庭の1人当たりの可処分所得は1万元以上になりました。
馬さんはさらに、2018年には130平米の住宅を建てました。貧困家庭の基準を抜け出して、小康社会に向かって歩んでいます。
キャプション:▲馬さんの新しい家
喊叫水郷には19の村があり、かつてはそのすべてが貧困村に指定され、うち5つは「深刻な貧困村」でした。現在、19の村はすべて貧困から脱却し、現行の基準に則って登録されていた貧困者3899人のうち、3819人がすでに貧困から抜け出しており、残りの80人も今年6月末に貧困脱却を実現できる見込みです。
「小康」とは何なのか、という質問に対して、馬天志さんは「経済が良くなって、水があって、緑の山があることだ」と答えました。(任春生、謙)