【CRI時評】より大きな影響力を持つ中欧全面パートナーシップを構築

　中国の習近平国家主席は22日夜、北京市内でミシェル欧州理事会議長とライエン欧州委員会委員長とのテレビ会談に臨み、中国とEUは全世界の平和と安定を維持する二大勢力であらねばならず、世界の発展と繁栄を推進させる二大市場、それに多国間主義を堅持し世界のガバナンスを完備させる二大文明であらねばならぬと強調した。

　中国と欧州が世界的な危機への対応において、相互に支持し合い、相互が助け合えることは、事実が十分に証明している。例えば、中国が感染症との戦いで最も苦労していた時期に、EUは各加盟国と協調して中国に向け防護のための物資を何度も送った。感染症が欧州で蔓延すると、中国はイタリアやスペインなどの感染症対策を積極的に支援し、EU加盟国が中国国内で物資を調達することに便宜を図った。まさに習主席が強調するように「中国と欧州に根本的な利害の衝突はなく、協力は競争よりもはるかに意味があり、合意は対立よりもはるかに意味がある」ということだ。

　感染症による打撃を受けたことについて習主席は、「危機の中で新たなチャンスを育み、変化する局面の中で新たな局面を切り開くことに努力せねばならない」と強調している。

　高みに立てば遠方を望むことができる。感染症発生という状況にあって、中国とEUは過去のいかなる時期にも増して相互利益とウィンウィンという協力の神髄を体得することになった。（CRI論説員）