北京
PM2.577
23/19
毎年6月5日は国連が定めた「世界環境デー」です。1972年に世界で環境保護意識の向上を図り、関連活動を奨励するこの記念日が確立されて以来、世界環境デーは数億人の共鳴と支持を得ています。今年の世界環境デーのテーマは、「自然を愛し、一刻の猶予も許さない」です。生物の多様性に人々が注目するよう促し、さらに人と自然の調和のとれた生態文明や地球生命共同体の構築を訴えています。
生物の多様性は人類が生存し、持続的な発展を遂げるための物質的基盤です。しかし、気候変動や環境汚染、自然資源の過度な開発利用などが原因で、生物多様性は深刻な脅威に直面しています。これまでの30年間、地球上の生物の種類は35%減少しました。一方で、世界保健機関(WHO)の発表によりますと、大気汚染による死者は毎年700万人に上っています。
こうした問題に比較的早く注目した国として、中国はイノベーション、調和、グリーン、開放、享有の発展理念を堅持し、生態環境の整備で著しい成果を挙げています。米国航空宇宙局(NASA)は去年2月、同局の衛星観測結果として、これまでの20年間に地球が徐々に緑化しており、それが主に中国とインドの大きな貢献によるものであると伝えました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今年10月15日から28日にかけて昆明で開催が予定されていた「生物多様性条約」第15回締約国会議(COP15)は延期になりましたが、関連の準備作業は計画通りに進められています。今回の会議の重要な任務の一つは、2030年までに地球の生物多様性を保護する目標を確立し、生物多様性保護における今後10年の世界的戦略を定めることです。ホスト国として中国は各側と共に、「ポスト2020生物多様性世界枠組」の制定に努め、人と自然が調和と共存できる生態文明を築き、地球生命共同体の構築に力を注いでいきます。(Mou、CK)