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▲2020年の全国人民代表大会および政治協商会議特集ページはこちらから
CRI日本語部の梅田謙がCRIのニュース記事などを追いかけながら全人代をより深く知るためのお手伝いをする当コーナー。今回は全人代に関するニュースの見方、追いかけ方をご紹介します。
全人代の日程はいくつもの会議や会見で構成されています。そのすべての情報をチェックすることは困難でしょう。その中で必ず押さえておくべきは、初日に行われる総理による「政府活動報告」と、会期中に行われる「外交部長記者会見」、そして閉幕後に行われる「総理記者会見」の3つです。
1.政府活動報告
国務院総理による「政府活動報告」では、前回大会からの一年間の活動が報告され、今後の展望が語られます。CCTV(中央テレビ)による中継が始まると、「今年もいよいよ全人代が始まったのだ」と実感します。
今年は5月22日午前に李克強総理による政府活動報告が行われました。日本語の報道を探す場合は、文字中継をはじめとするCRI日本語部のニュースがもちろんオススメですが、日本の報道各社の記事などを「政府活動報告」をキーワードに検索するのもいいでしょう。また、ここ数年は「ニコニコ生放送」の「日中ホットラインチャンネル」で日本語同時通訳付きのライブ配信もされています。
中国語が読める方なら、“政府工作报告”で検索してみてください。
参考リンク1:2020全人代 開幕会議・政府活動報告文字中継(2020.5.22)
2.外交部長記者会見
外交部長による記者会見には海外からも注目が集まります。
今年は24日午後に王毅国務委員兼外交部長の記者会見が2時間にわたって開かれ、国内外の記者から合わせて23の質問が挙がりました。
そのうちの一つは日本の共同通信からの質問で、いわゆる「アフターコロナ」の時代における中日韓3カ国の関係について問われ、王外交部長はまず「3カ国は感染情報の共有、対応措置、出入国者管理などで密に連携し、域内でのウイルス蔓延を効果的に阻止し、国際協力の手本を世界に示している」と前置いたうえで、「世界のGDPの5分の1を占める3カ国での企業活動再開は、地域の発展と世界経済において積極的な意味がある」といった回答をしています。
その他の質問に対する主な回答は、CRI日本語部の文字中継の履歴でご覧いただけます。また、この質疑応答を基にしたCRI日本語部の評論文もありますので、ぜひご覧ください。
参考リンク2:2020全人代 外交部長記者会見ダイジェスト(2020.5.24)
参考記事1:【観察眼】新型コロナに引き出される中日協力のチャンス(2020.5.25)
なお、中国語の記事を探す場合は“全人大 国务委员兼外交部长王毅记者会见”などで検索しましょう。
▲第13期全人代で会見を開く王毅外交部長(写真提供:新華社)
3.総理記者会見
とても毎日のニュースを追う時間は無い!という方でも、全人代閉幕後に行われる総理記者会見は絶対に押さえておきましょう。注目の議題、今年で言えば「民法典」の草案に対する審議もすべて終わり、結論が出たうえでの記者会見ですので、大会全体を総括できるような内容となっています。今年は5月28日午後3時から閉幕会議が始まる予定ですので、総理記者会見は夕方から夜にかけての実施になることが予想されます。
中国語の記事を探す場合は“全人大 总理李克强会见”などで検索しましょう。
全人代をより深く知るためには、昨年までの経緯を振り返ることも大切です!CRIの2019年の特集ページで、去年の総理会見を振り返ってみるのもいいですね。(梅田 謙)
▲2019年の全人代・政協特集ページはこちらから
梅田が去年担当した「CRI記者 現場からのリポート」もぜひご覧ください!