北京
PM2.577
23/19
今年は4月4日が清明節です。中国ではこの日に、先祖を祀り、お墓参りをする伝統があります。しかし、今年の清明節は新型コロナウイルス肺炎との戦いという非常時に重なったため、各地の人々はオンラインでのお墓参りという新しい方法で故人を偲んでいます。
新型肺炎の予防・抑制措置による成果をより確実なものとするため、中国では今、「オンライン墓参り」や「墓参り代行サービス」などの利用を推奨することで、大規模な人の移動を避けています。3月以降から中国各地でそれぞれの清明節対策が実施されており、湖北省など9つの省では葬儀の実施と霊園の開放を一時停止することが呼びかけられています。また、その他の地域でも、墓地や霊園への入場について予約制度や人数制限などを設けることで、秩序を維持しています。
調査によりますと、回答者の90%以上が、人の集まりを避けるためのこのような「新方式のお墓参り」に賛同を示していると言うことです。
▲北京市八宝山葬儀場老山納骨堂からライブ配信された代理追悼式
北京市では、民生部がお墓参りのためのオンラインプラットフォームを設立し、献花、献灯、メッセージなどを寄せられるサービスを提供しています。また、一部の共同墓地が提供する「オンライン墓参りサービス」では、スマートフォンを通じて、故人を偲ぶことができるということです。
4月3日には北京市の八宝山葬儀場老山納骨堂から代理追悼式のライブ配信が行われ、視聴者の数は延べ50万8000人に達しました。(hj 謙)