中国で全国的な追悼式 英雄に敬意を、未来には祈りを

2020-04-04 13:39  CRI

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 今年は4月4日が清明節です。中国では、先祖を祀り、革命に命を捧げた烈士を偲ぶ日です。

 新型コロナウイルス肺炎の流行は、新中国の成立以降、最も感染スピードが速く、拡大範囲が大きく、予防・抑制が困難な、最大規模の突発的公衆衛生事件です。3日24時現在までに、中国国内で新型コロナウイルスへの感染による死者は3335人となりました。

 これを受け、清明節に当たる4日に、中国は全国的な追悼式を実施しました。国内全土と海外に駐在する機関で弔意を表す半旗が掲げられ、国内の娯楽行事等は中止となりました。4日午前10時から防空警報が鳴らされ、全国人民が3分間の黙祷を行ったほか、自動車、列車、艦船の警笛を一斉に鳴らすことで、新型コロナウイルスとの戦いの中で犠牲になった烈士と同胞を追悼しました。

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 「烈士」とは、国家や社会および人民のために命を捧げた公民に授与される、最も栄誉ある称号です。このほど、新型肺炎との戦いの最前線となった湖北省で命を落とした馮効林氏、江学慶氏、劉智明氏、李文亮氏ら14名に烈士の称号が授けられました。

 暫定的な統計によれば、中国ではこれまでに46人の医療従事者が新型肺炎との戦いに命を捧げ、湖北省では2ヶ月の間に1500人あまりの医療従事者が新型肺炎に感染しました。また、全国では数万人規模の医療従事者たちが、ある者は武漢市へ応援に駆け付け、ある者は自身の暮らす街を死守するなどして、感染予防・抑制のための戦いに身を投じました。この硝煙なき戦場において、医療従事者たちは誰よりも強靭な戦士であり、忠義を備えた守り手であり、愛されるべき者たちです。

 そして、この戦いに光が差し始めた今、14億の中国人は様々な形で犠牲者を偲び、英雄たちに敬意を表しています。

 4月8日に、武漢市の都市封鎖が解除を迎えます。主戦場となった武漢が再び動き出すことは、この都市のために犠牲になった英雄と烈士たちへの、何よりの慰めかもしれません。

 米国のキッシンジャー元国務長官はかつて、「中国の人々はいつも、彼らのうち最も勇敢な者の手で守られている」と語りました。

 それは中国だけのことではありません。この未曾有の事態に直面して、世界各国の人々の命を守っているのは、その国で最も勇敢な人々であるはずです。

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続く今日、伝統的な祝日である清明節に、これまでウイルスとの戦いに命を捧げてきた医療従事者たちを偲びましょう。そして、今も第一線で活躍する数多の英雄に敬意を表し、共に明るい未来を祈ろうではありませんか。(ヒガシ、謙)

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