【CRI時評】人々の力をよりどころに疫病の流行に打ち勝つ

　中国の習近平国家主席は最近重要な指示を出し、現在の新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を食い止めるための戦いの中では、人々の利益が何よりも重要であり、この戦いに打ち勝つことには人々の力をしっかりとしたよりどころとすることを忘れてはならないと強調した。これは中国共産党と中国政府が一貫して人間本位のガバナンス理念を堅持していることを表しているだけでなく、社会の力を最大限に動員して感染拡大に打ち勝つことの必要性と重要性を表している。

　指摘しておかねばならないのは、今回の流行の発生が突然であり、感染力も強いことに加え、春運（旧正月・春節時の帰省ラッシュ）の時期に発生したために、「早期発見、早期報告、早期隔離、早期診断、早期治療」が極めて重要だということだ。そのためには、人々の知恵と力を十分に発揮し、社会全体の積極性と意欲を動員することが必要で、まずは都市と農村の草の根からの予防・抑制活動を第一の防御線とすることが実情に即している。人々は、中国各地でその土地の状況に応じた措置を講じ、さまざまな実効性のある方法を採って行動し、流行の状況を監視し、厳重な検査、早期警戒と制御を強化している様を目にしている。同時に、中国のニュースメディアは24時間途切れることなく感染予防・抑制情報を流して、伝染病予防知識などの内容を紹介している。

　正に一部の国外のネットユーザーが指摘しているように、かくも短時間に、全国をカバーし、都市と農村の草の根に深く入り込んだ感染拡大の予防・抑制ネットワークを構築できるというのは、中国以外の国々では不可能だと言われている。世界保健機関（WHO）のテドロス・アダノム事務局長は28日、中国の行動の迅速さ、規模の大きさは世界でもまれなことであり、こうした経験は他の国も学ぶ価値があると称賛している。同じ日に、フランス連帯・保健省のジェローム・サロモン保健部長は記者の質問に対し「人口移動を制限するという中国の措置は非常に必要だと思う」と答えている。（CRI論説員）