北京
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中国の伝統的な祝日である旧正月(春節)の到来を目前に控えて、習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席が19日から21日にかけて、雲南省の騰衝市や昆明市などを視察しました。習総書記は、農村、古い町、生態湿地、正月用品市場、愛国主義教育基地などを訪れて、各民族の幹部や民衆を慰問し、全国人民に新年の祝福を送りました。
以前は貧困村であった騰衝市清水郷三家村は、2017年に貧困脱却を実現しました。19日午後に同村を訪れた習総書記は貧困脱却の状況を視察し、「小康社会(いくらかゆとりのある社会)の全面的な実現には、どの民族もこぼれてはならない。少数民族と民族地域の発展を加速させ、改革発展の成果をより多く、より公平に各民族人民にもたらさなければならない」と述べました。
習総書記は三家村中寨司莫拉ワ族村を訪れ、農村振興と少数民族の特色ある村の建設状況を視察したほか、村民の一人である李発順さんの家を訪ねて、ワ族の幸せな生活について村民たちと話し合いました。
ワ族村を離れた後は、古鎮(古い町)である和順を訪れ、古鎮の歴史、文化の伝承や文化教育振興の状況を視察しました。
翌20日に習総書記は昆明市を視察し、滇池(テンチ)の星海半島生態湿地を訪れ、生態環境保護や生態安全障壁の構築に関する報告を聴取し、滇池、撫仙湖、洱海の水のサンプルや滇池の生物多様性を紹介する展示を見学しました。
その後、第14回昆明新年ショッピング博覧会を開催中の昆明国際コンベンションセンターを訪れ、旧正月を迎えるための年越し用品市場を視察し、市場供給の状況の詳細を尋ねたうえで、「野菜、米、果物の状況は、国民生活にかかわる大きな事である。市場供給や品質安全を確保しなければならない」と述べました。習総書記はまた、正月用品を購入するため市場を訪れた市民たちと話し合いの時間を持ち、さらに雲南省の人々や全国各民族の人々、香港・マカオ・台湾同胞に向けて、「子年を迎えるにあたり、全国の人民、香港・マカオの同胞、台湾同胞、海外で暮らしている華僑らに、新春の祝福を申し上げる。新たな一年において、わが国が天候に恵まれ、活力に満ち、ますます発展し、国と民が平安であることを祈る。また、皆様が安心かつ順調に、愉快に過ごせることを願う。そして、皆様のご健康、ご家族の幸福を祈り、吉祥がもたらされ、仕事をはじめとする万事が順調に進むことを祈りたい」と、新年の挨拶をしました。
また習総書記は、雲南師範大学キャンパス内にある国立西南聨合大学の旧跡を訪れ、「教育の目的は社会主義の建設者と後継者を養成するためであり、歴史的責任感を持ち、大きな理想を抱える時代的人材を養成するためだ」と強調しました。
21日午前、習総書記は中国共産党雲南省委員会と雲南省政府の活動報告を聴取し、各項目の活動を評価した上で、「全国の発展における地位と役割を把握し、党中央の政策と配置を貫き、成長の安定化、改革促進、構造調整、民生改善、リスク防止、安定確保などの面での活動を統括して推進するとともに、民族の団結と進歩のモデル地区の建設、エコ文明の建設、南アジア、東南アジア向けのセンター建設などについての新たな進展を収め、『中国の夢』における雲南の1ページを描いていってほしい」と述べました。(玉華、謙)