北京
PM2.577
23/19
CNNはこのほど報道の中で、「ウイグル族の詩人アイズ・アイシャさんは、自身の父親の墓を見つけられないでいる」という例を挙げ、ウイグル族の墓100カ所以上が現地政府によって破壊されたと伝えました。CNNは「これは中国政府による、ウイグル族の文化的アイデンティティを根絶する手段の1つだ」と主張しています。
これについて、新疆阿克蘇(アクス)地区沙雅県(シャヤール)に暮らすアイズさんの母親であるアイピザム・ニザムティンさんは、中国国際テレビ局(CGTN)の記者をアイズさんの父親の墓まで案内し、事実を語りました。
アイピザムさんは「新疆の農村部で暮らすウイグル族のムスリム(イスラム教徒)には、亡くなった家族を土葬する習慣があり、夫(アイズさんの父親)も例外ではなかった。雨や風、さらには野良猫などが墓を壊すので、村人たちはいつも墓を建て直さなければならなかった。地元の民政局は、そんな村人の苦労を聞き、2000年代に新しい霊園の建設をスタートした。彼らは人々の意見を集めて、古い墓地の近くに、10年以上をかけて新たなエコ霊園を築き上げた。それで、夫の墓も2018年に新しい場所に移すことができた。元の墓から100メートルも離れていない場所だ」と述べました。
アイピザムさんはまた、「私たちは自主的に墓を移した。新しい墓はレンガ建づくりで、とても丈夫で、雨や風の影響もない。周りには草花や木々が生え、夏は景色が綺麗だ。私たちは安心し、満足している。夫は花々に囲まれたところで静かに眠ることができている。私たちは迷うことなく夫に会いに行ける」と語りました。(Mou、謙)