北京
PM2.577
23/19
習近平国家主席は11日と12日、インドのチェンナイで、モディ首相と2回目の非公式会合を行いました。その後、外交部の羅照輝副部長が会合の成果を明らかにしました。
両首脳は、去年4月に湖北省武漢で行った第1回非公式会合で達した合意事項を強調し、中国とインドは互いに発展のチャンスであり、国際社会における安定要素であることを再度確認しました。
そして双方は、二国間関係の発展を積極的に評価し、国や政策の管理における経験や交流を密にし、発展戦略を更に結びつけることで合意し、目標達成に向けての働きについて話し合いました。
また両首脳は、国際情勢が重要な転換期を迎えていることを踏まえ、ルールに基づく多国間貿易体制をより強固なものにし、支持する必要があると強調しました。また、各国はグローバルな発展がもたらす課題に対応し、気候変動や持続可能な発展目標に向けて尽力すべきだと強調しました。
さらに、中国とインドは共にテロの被害者であることから、力を合わせてテロの撲滅に努め、テロ対策で国際協力を強化するよう各国に呼びかけました。
今回の会合で、両国の対話強化や、互いの文化に対する国民間の理解増進、および開放的、包摂的、繁栄で安定した環境や、さらなる相互連結が、地域の平和と発展に重要であると改めて認識されました。両国の同時発展が互いにチャンスを生み出していることを背景に、対話交流の体制を活用し、ハイレベル往来を保ち、国交正常化70周年となる来年を文化交流年とし、シンポジウムなど70種類にわたる祝賀イベントなどを催すことが決定されました。
双方はまた、経済協力を深めるため、ハイレベルな経済貿易対話の枠組みを設け、貿易や投資関係の強化を目指します。
国境問題など未解決の課題についても意見交換し、慎重に対応して事態の更なる悪化を避ける姿勢を示しました。
習近平主席とモディ首相は、非公式会合は両国首脳が踏み込んで交流を行える場であり、相互理解を増進する上で重要なチャンスであると高く評価し、戦略的対話を続けたいと表しました。(怡康、森)