北京
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「国強さんの生活ーー新中国成立70年の重慶の暮らしの変遷展」の会場(写真:陳昕)
中国には、祖国が強い国になるよう願いを込めて「国強」と名付けられた人が少なくありません。重慶市の重慶中国三峡博物館ではこのほど、新中国成立70周年を祝賀する一環として、70年前の1949年に生まれた重慶出身の男性をテーマとする展示会「国強さんの生活――新中国成立70年の重慶の暮らしの変遷展」が行われています。同展は、この70年間の重慶の都市発展を背景に、「新生」、「青春」、「家業(家庭と事業)」、「小康(いくらかゆとりのある生活)」という4つの部分で構成されています。会期は12月30日までです。
重慶市の建物の模型(写真:陳昕)
会場には南西解放勝利を記念するバッジや1950年代の重慶市人民政府の印鑑など、約3000点が展示されています。また、50年代の家庭や、60年代にあった広場での映画上映のほか、解放戦争中に獄中で読書をする革命家の姿「紅岩の読書の隅」など、16の場面が再現・展示されています。さらに、新中国の成立以降に使われてきた商標や標章、賞状、名誉証書なども多数並べられ、来場者の興味を集めています。
重慶中国三峡博物館の副館長を務める張栄祥文物・博物館研究員は、インタビューの中で、「展示会のデザインと構成が市民たちの関心と支持を得たため、多くの品物を提供してもらうことができた。この展示会には、70年間の重慶市民たちの集団としての記憶も盛り込まれていることになる」と述べました。(藍、謙)
展示された古い品物の数々(写真:陳昕)