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【チャイナビジョン2019】 10月5日放送 担当:王小燕
新中国成立70周年祝賀大会、習総書記は講演で中国の「平和的発展」強調
毎週土曜日にお送りしている「チャイナビジョン2019」。この番組では、中国社会の変化に焦点を当て、変容を遂げる中国の様々な表情を取り上げてご紹介しています。今日のお相手は私、王小燕です。今日は、新中国成立70周年にちなんで、習近平国家主席が祝賀大会の演説で話した内容をCRI論説委員の解説と共にお送りいたします。
中華人民共和国成立70周年祝賀大会が、北京時間10月1日(火)午前10時に、北京市の天安門広場で行われました。習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席による講演の後には1万5000人が動員される軍事パレードと、市民10万人規模のパレードが続きました。再編後の軍隊が公開されるのはこれが初となりました。
この70年間で、中国の経済と社会は世界が括目する発展を遂げ、かつての貧しい国は、世界第二の経済体、最大の貨物貿易国、最多の外貨準備高を有する国、世界第二の対外投資額を誇る大国へと成長しました。国民の寿命も1949年の35歳から2018年の77歳まで延び、世界最大の社会保障システムがほぼ整備されています。
中国の最高指導者である習近平氏は講演の中で、まず、中華民族の独立と人民の解放、国家の富強と人民の福祉のために不朽の功績を成し遂げた革命の先人と烈士たちを深く偲ぶとともに、中国の発展に注目し支持してきた各国の友人に感謝の意を示した上で、次のように語りました。
【社会主義の中国は、世界の東側に巍然屹立(ぎぜんきつりつ/一際高く立っていること)として存在しています。いかなる勢力も中国の地位を揺るがすことはできず、中国人民と中華民族の前進の歩みを阻止することもできません。70年前、中華人民共和国が成立したことで、近代に入ってから100年以上続いた悲惨な運命は徹底的に変えられ、中華民族は偉大なる復興の道を歩みだしました。この70年間、中国の各民族の人々は一丸となって刻苦奮闘し、世界が刮目する偉大な成果を収めてきました。
中国は前進の道のりにおいて、中国共産党による指導を堅持し、人民の主体的地位を堅持し、中国の特色ある社会主義の道を堅持します。中国共産党の基本理論、基本路線、基本戦略を全面的かつ徹底的に執行し、人民の麗しい生活への憧れを満たし続けながら、新しい歴史における偉大な事業を創造していきます。
中国は前進の道のりにおいて、「平和統一」と「一国二制度」の方針を堅持し、香港とマカオの長期的な繁栄と安定を保つとともに、海峡両岸関係の平和的な発展を推進しなければなりません。すべての中国人が団結して、祖国の完全統一のために引き続き奮闘する必要があります。
中国は前進の道のりにおいて、平和発展の道を堅持し、互恵・ウィンウィンの開放戦略を貫徹し、世界各国の人々と共に人類の運命共同体の建設を推進していきます。中国のこれまでは、すでに人類の発展史に刻まれました。中国の今は億万の人民によって形作られている最中で、中国のこれからは必ずやより美しきものになるでしょう。
全党、全軍、全国人民が一層の一致団結をし、中華人民共和国の発展の基盤を固め、前進させて、「2つの百年」目標(中国共産党成立100年目の2021年までに「小康社会」を築き上げ、新中国成立100年目の2049年までに強く豊かで民主的・文明的な調和のとれた社会主義現代化国歌を築き上げるという2つの目標)、中華民族の偉大な復興、中国の夢を実現させるために奮闘し続けましょう。
習主席の講演を受け、CRI論説委員は立て続けに「平和的発展は中国の世界に対する約束」「団結と奮闘の精神が鍛え上げた“中国の奇跡”」と題した論評を発表しました。ここからはその内容をピックアップしてご紹介しましょう。
中華人民共和国は1949年10月1日に成立を宣言しました。何もかもが荒廃した状況にあって、中国国民は心を一つにしてあらゆる方面の繁栄を目指し刻苦奮闘しました。そして巨大な発展を実現させ、人類の平和発展を推進するという重大な貢献を成し遂げました。習近平総書記は演説の中で、中国は前進の過程で「五つの堅持」を必要とすると強調しました。その中で、「平和的発展の道の堅持」こそが、中国国民の世界に対する確固たる約束だと訴えていました。平和的発展と協力ウィンウィンの原則を奉ずる中国は、世界の平和と発展にさらに輝かしい陽の光をもたらしていきます。
団結とは力です。中国人民は70年来、実際の行動によってこの言葉が持つ重要な意義を理解することになりました。新中国は成立当初の西側国家による封鎖と包囲を突破しただけでなく、各種の大きな自然災害を克服し、改革開放の過程で直面したさまざまな試練に対応しました。中国国民は終始団結して心を一つにし、一つ一つの難関を共に突破し、一つ一つの発展の成果を手に入れました。
団結と奮闘の精神は、中華民族の血脈に組み込まれた遺伝子で、中国人の家族や国に対する深く真摯な愛情に根ざしています。このことは、古今いずれの時期においても変わりはない。団結と奮闘の精神は中国人に、他に例を見ない自信という底力をもたらしました。英国市場調査機関のイプソスが2019年7月に行った最新世論調査によると、自分の国が正しい発展の道を歩んでいると考える人の割合は、英国人では22%、フランス人は23%、米国人は42%でした。一方で中国人の場合には、その割合が94%にも達しています。
今日の中国は、歴史上のいかなる時期に比べても、民族の復興という偉大な目標に最も近づいています。中国人は同時に、中国が長期にわたり社会主義の初期段階にあるという国の実情が今も、そして今後も長期にわたり変わらないこと、中国は世界最大の発展途上国であるという位置づけにあることも冷静に見つめています。一方、中国は保護貿易主義や一国主義の台頭、さらに世界経済の下押し圧力の増大という外部の不確定要素に直面しています。中国は全国の各民族、各界、各階層の団結を強めて、それを揺るぎないものにし、また、国内外にいる中国人の団結を強めることができれば、必ずや前向きな姿勢で外部からの挑戦とインパクトに対応し、国が発展する新たな力を絶えず身に着けることができるでしょう。
[チャイナビジョン2019]、今日は、新中国成立70周年にちなんで、習近平国家主席が祝賀大会の演説で話した内容をCRI論説委員の解説と共にご紹介しました。担当は、王小燕でした。