北京
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23/19
毎週土曜日にお送りしている「チャイナビジョン2019」。この番組では、中国共産党第19回全国代表大会以降の中国社会の変化に焦点を当て、変容を遂げる中国の様々な表情を取り上げてご紹介しています。
今日のお相手は私、孟群です。
今日の<チャイナビジョン2019>では中国の若者の消費習慣や物品の使用方法についてお送りします。
第一財経ビジネスデータセンターはこのほど、阿里巴巴(アリババ)グループとともに「2018年国民の『身軽な生活』報告」を発表しました。
この報告は世代ごとに異なる消費習慣や物品の使用方法を考察したものです。
90後(1990年代生まれ)は職場でキャリアアップの第1段階にさしかかり、生活のために奮闘努力しています。
95後(1995年から1999年生まれ)は学業と仕事との転換期にあり、まもなく経済的に独立しつつあります。
この世代の若者が生活の中にあるさまざまな挑戦に一人で立ち向かうようになりますと、圧力もかかるようになり、収支のバランスを取って消費力を発揮し、思うようなクオリティの高い生活を追求するにはどうすればよいかが、彼らの直面しなければならない問題です。
サイフはまだふくらんでいませんが、これまでの若者たちと同様、90後の消費もいずれトレンドの先端を行くものになります。
報告によれば、90後の40%が自分は「いつもトレンドの最前線にいる」と強く思っており、30%が「携帯電話の新機種が発売されるとすぐに購入する」ということです。
これと同時に、90後、95後の考え方は相対的に開放的で、その圧倒的多数が第三者信用情報機関を通じてシェアリングやレンタルなどのサービスを利用し、「爆買い」とは異なる新しい物品の利用スタイルを試しています。
報告によりますと、消費者の約90%が、「生活の中でレンタルサービスを利用したことがある」と答え、若者はレンタルする物品の種類がより多く、特に6〜10種類の物品をレンタルしたことがあるとした人の中で、90後の割合が他の年代を大きく上回りました。
ここから若者が「買うより借りる」生活スタイルにより慣れ親しんでいることがわかります。
広く受け入れられているシェアハウスやカーシェアリングなどのレンタルサービスだけでなく、衣類や携帯電話などの日常的に使用する物品のレンタルも若者の人気を集めており、カメラのレンズ、ドローンを代表とする高額ですが利用頻度のそれほど高くない物品もレンタルの人気が高いです。
ここから未来のレンタル生活にはより多くの選択肢と可能性があることがうかがえます。
レンタルにより「スタイリッシュ族」は日々新しい服を着られるようになり、女性は新しい服にいつでも違うアクセサリーを合わせられるようになりました。
また、報告によりますと、信用情報に基づく保証金の免除がレンタルのコストを一層引き下げると同時に、レンタル生活の普及を一層後押ししました。
若者は買いたいという衝動に駆られやすい上、インターネットを利用したプラットフォームが購買意欲をそそるため、新しいものを試したいと強く願い、すぐに欲しがるがすぐに欲しくなくなるという若者の消費の特徴が最終的に強化されています。
アンケート調査によれば、90後の33%が、「自分は興味がすぐに湧くがすぐに冷めるので、買ったものの多くはしばらくすると不要になる」ことを認めます。
一方で、物質的に豊かな生活を送れる時代に成長した90後は、「断捨離」流の生活スタイルをよく理解しており、不要品を売却することにより積極的です。
具体的にみますと、買い換え周期が比較的短い携帯電話は売却する人が最も多い物品で、売却した人の多くが1台以上売ったことがあるとしており、一人あたり平均は2.4台です。
新しい携帯電話を買うと古い方を売却する人が多く、ここから多くの人がこうした「古いものを新しいものと交換する」「身軽な生活」スタイルを受け入れたことがわかります。
若者は不要品を個人に売るよりも、より簡単で迅速な売却方法——リサイクル機関に売却することをより好みます。
たとえば、信用に基づくリサイクルシステムを通じオンラインでリサイクルしたい物品の価格査定を受けた後、「代金を受け取ってから物品を送る」ことが可能な高度化したリサイクルサービスを利用することができます。
売る人がいれば買う人がいます。報告によりますと、若者の約60%が、「新品かどうかは気にならない」としています。
品質がよく価格が安いというのが中古品のもつ最大の優位性で、レンタルと同様、中古を買えば衝動買いを防ぎ、シンプルで「身軽な生活」の追求が保障されます。
90後の若者が購入する中古品の種類は各年代で最も多く、過去1年間の購入者数の割合が10%を超えるものは10種類あり、生活のさまざまな分野に広がります。
報告の予測では、未来の生活はますます「身軽」になるということです。
まず、ものの利用がより身軽になり、保証金なしの身軽なレンタルが標準装備になり、レンタルの全チェーンが進化を続けます。
信用に基づく保証金免除サービスが消費者のレンタルに関わる負担を著しく軽減し、今後も引き続き普及拡大が進んで、レンタル界の標準装備になる見込みです。
次は、ものの購入がより身軽になり、科学技術と信用システムが選択をより容易にし、適格な売り手から適格な商品を買うようになります。
最後に、ものの売却がより身軽になり、不要品の転売がより便利で気軽なものになり、信用システムがこれをバックアップし、個人に売るのも機関に売るのもより便利になり、正当な権利も十分に保護されるようになります。
<チャイナビジョン2019>、今日は中国の若者の消費習慣や物品の使用方法についてお送りしました。