北京
PM2.577
23/19
G20大阪サミットに出席している習近平国家主席は28日、更なる市場開放を含む一連の措置を発表し、力を合わせて質の高い世界経済を築くという姿勢を示しました。これについて、G20メンバーの学者やメディアは高く評価しています。
日本国際貿易投資研究所の江原規由主任研究員は、「中国が世界に発信したシグナルは世界経済の安定剤だ。習主席の発言のキーワードは『開放』と『協力』だと感じた。輸入や外部投資を拡大する動きは世界の安定と発展につながる」と述べました。
スペインの日刊紙『エル・ムンド(El Mundo)』のカルロス・セゴビア副総編集長は、「ヨーロッパでは中国の開放措置を支持する国が増えている」とし、「こうした市場開放をする中国の姿勢は喜ばしく、このままいけば中国はヨーロッパからさらなる支持を得る。自由貿易を基盤とするヨーロッパは、米国の中国への強硬な態度に反感を持っているからだ」と示しました。
ロシア戦略研究所(Russian Institute for Strategic Studies)のビャチェスラフ・ホロドコフ氏は、「中国の貿易黒字は縮小しつつある。中国にいる3億人の中間所得層で、食品や自動車などの消費が急増しており、こうした中で、市場が一層開放されるのは良いことだ。ロシアはこのチャンスを充分に掴みたい」と述べました。(怡康、森)