北京
PM2.577
23/19
習近平国家主席は27日大阪で日本の安倍晋三首相と会談しました。
この中で習主席は「今日の世界はこの百年で今までにない大きな動きが起きており、グローバルガバナンスシステムが深いレベルで再建されている。中日両国の間には共同の利益と共通した関心事がますます多くなっている。今年は中華人民共和国成立70周年に当たり、日本は令和の時代に入った。新時代の要求に合致した中日関係の構築に共に力を入れ、両国関係を世界平和の維持と共同発展の促進にとって、重要で前向きな要因にしていきたい」と表明しました。
習主席はまた「双方は中日の4つの政治文書で定められた原則を終始遵守して、『互いの協力パートナー、互いの脅威にならない』という政治的共通認識を踏まえて相互信頼を強め、両国関係を平和、友好、協力という正しい軌道に沿って発展させていくべきだ。経済貿易、投資、第三国市場、科学技術の刷新など広い分野で協力を深化し、新しい協力の成長ポイントを育て、地域経済の一体化をリードすべきだ。日本企業が対中国の協力を拡大し、中国発展のチャンスを共有することを歓迎する。『一帯一路』イニシアティブは中日間の互恵協力に広大な天地を開いており、日本側が前向きに参与することを歓迎する。双方は人的交流を強め、両国青少年の交流を強化し、民間の理解と友情の増進に努めるべきだ」と述べた上で、「年内に中日ハイレベル人的交流メカニズムが始まることに賛同する。対話と協議を通じて矛盾と食い違いを管理し、外交と安全領域の対話を強め、安全面において建設的な関係を築いていくべきだ」と強調しました。さらに歴史問題について習主席は「日本側がこれまでの共通認識と約束をしっかりと守り、歴史などの敏感な問題を適切に取扱い、東海の安定を共に擁護していくことを望む」と述べました。G20大阪サミットについては「多国籍主義と自由貿易を擁護する明白なシグナルを出し、世界経済の発展にとって見通しと原動力となることに期待する」と示しました。
これに対して安倍首相は習主席に歓迎の意を示し、「日中関係が正常な軌道に戻ったことをうれしく思う。両国間の重要な政治文書を守り、『競争を協調に、互いに協力パートナーとなり、互いに脅威とならない』という共通認識を踏まえ、中国と共に新時代の要求に合致した日中関係を築き、長期にわたって安定させていきたい」と表明し、来年の春に日本を公式訪問することを習主席に要請しました。さらに、経済貿易、投資、金融、イノベーションなどにおける両国の協力拡大に期待を示し、中国と共に敏感な問題を管理して、東海などを巡る矛盾と食い違いを効果的に管理していく意向を示し、中国と交流と協力を強めて自由で公平な貿易体制を擁護し、世界の平和と安定により大きな責任を果たしていくと表明しました。
両首脳はまた朝鮮半島情勢についても意見を交わし、安倍首相は習主席の朝鮮訪問を高く評価するとともに半島の平和と安定に重要な役割を果たしたと示しました。(Mou、星)