北京
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ドイツのメルケル首相は11日、スイスのジュネーブで行われている第108回国際労働機関(ILO)の総会で、「現在、多国間主義が危機に面している。妥協して折衷案で進展を図るべきだ」と述べました。
メルケル首相は、「ILOは過去100年間、各方面で妥協を図る能力を示しており、最終的に全面的で世界に通用するルールを作り上げ、尊厳のある平等な環境を維持している」と述べました。
またメルケル首相は、総会で提出されたILOの発足100年宣言の草案について歓迎の意を示し、「反グローバル化が広がる中、この宣言は各分野に原則的な指針を与えるものだ。人口の構造変化や気候変動などに直面している今、ILOは再び各方面を妥協させる能力を見せるだろう」と表しました。
今回のILO総会は、10日から21日にかけて開催され、187の加盟国の代表5000人以上が、今後の仕事に関する課題や労働中の暴力やハラスメントなどについて話し合います。
なお、この総会はILOの最高権力機関であり、毎年5月か6月にジュネーブで開かれます。(殷、森)