北京
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23/19
アジア文明対話大会が15日北京で開催したことを受けて、鳩山由紀夫元首相は中国広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ、CMG)CRI記者からのインタビューに対して、「今大会が『一帯一路』構想と一体化して、アジア文明の発展を推し進めるとともに、人類の運命共同体を構築していくことを期待する」と述べました。
鳩山元首相は「『一帯一路』国際協力サミットフォーラムは『物質』にスポットを当てたものであったが、文明対話大会は『精神』面について話し合う大会で互いに補っている」との考えを示しました。
鳩山元首相は「『一帯一路』構想は基本的にはインフラ整備というモノ、物質的なものによって最終的に地域を繁栄させ、人類運命共同体いわゆる平和な世界を作ろうというもので、戦争のない平和な世の中にしていこうということが最終目的だ。私は今回のアジア文明対話大会というのは、いわゆるインフラというモノではなく、意識の中でつながりを見せる、要するに精神的なつながりというものを強化することによって、アジアを運命共同体にしていこうという取り組みで、モノと精神という二つの媒体は違うが目的は同じであると思っている」と語りました。
また、昔からアジアでは様々な文明が仲良く共存し、互いに刺激を与えたことで、アジア文明の特徴を育んだと示し、「歴史的に見れば、非常に古くしっかりとした文明の歴史を持っており、それが世界に大きな影響を与え続けてきた。中国やインド、日本などは農耕を中心に文明が発達してきたため、家族や和を大事にしてきた文明だと思う。共存共栄していくという考え方は、ひとりひとりの意識の中に強く存在していたのではないだろうか。いかに和を大事にしていくのか、『和をもって尊しとなす』と『論語』にあるように、そのような文化を大切にする生き様を教えてきたことが、今日までのアジアの特徴を作り上げてきたのではないかと思っている」と述べました。
さらに、鳩山元首相は「日本も積極的に参加する必要がある。様々な文明の相互交流や理解の深化を期待している」と強調し、「アジア文明対話大会に日本が積極的に参加をして、いろんな議論に参加して協力していく姿を示すことが、アジアの多くの国々にとって安心感を与えるのではないだろうか。そういう意味で、今回の大会ではぜひ大いに進めてほしい。それぞれの国や国民の違いというものを生み出しながら、それらをどう乗り越えていくかを議論することは、大変意義のあることだと思う」と期待を示しました。