北京
PM2.577
23/19
中米両国による関税の応酬が国際社会から懸念されている中、外交部の耿爽報道官は15日の定例記者会見で、「中国の対応は米国の理不尽な行動への対抗に過ぎず、自衛的な反撃である。自らの合法的かつ正当な権益を守り、多国間主義や自由貿易体制を守るものでもある」と示しました。
耿報道官は、「中国は国際社会の反応を見ており、各国の懸念もわかる。中米両国の貿易摩擦の激化はどちらの利益にもならず、世界経済も巻き込むことになる」と話しました。
その上で、「世界第一と第二の経済大国として、両国の貿易関係はともに重要な意義があるだけでなく、世界経済の成長にも極めて重要な役割がある。米国は中国と共に、果たすべき役割を担い、世界の経済成長を推進していくべきであるにもかかわらず、独断専行で貿易戦争をしかけ、中国が誠意をもって交渉しても双方の共通認識に反して追加関税を仕掛けている」と指摘しました。
さらに耿報道官は、「米国は国際社会の理性と正義の声に耳を傾け、一日も早く情勢を見極めて、正しい軌道に戻って、中国と歩み寄り、尊重し合った上で、互恵ウィンウィンの合意に至ってほしい。これは中米両国にプラスになり、また国際社会の広い期待でもある」と強調しています。(Yan、森)