北京
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北斗ナビゲーションシステムを搭載したトラクター(撮影:江涛)
中国北西部にある新疆ウイグル自治区石河子市では、十数年前までは昔ながらの技術で農業が行われていました。それが現在では、新しい灌漑技術や北斗ナビゲーションシステム、ドローンなど、新技術が活用されるようになり、石河子の農業生産を大きく変えています。
2018年2月に創立された石河子鴻興翔栽培合作社は、北斗ナビゲーションシステムを利用したトラクターの自動運転を実現させており、これまでの耕作面積はおよそ1500ヘクタールに達しています。これについて社長の周潤さんは「すべてのトラクターに北斗ナビゲーションシステムが搭載され、耕作作業の全過程がモニタリングできる。土地を節約し、精確な耕作が出来るだけでなく、病虫害の防止や苗木の質の向上にもつながっている」と語りました。
石河子鴻興翔栽培合作社の周潤社長(撮影:江涛)
石河子で起業の道を選んだ27歳の姜金玉さんは、友人と共に2台のドローンを購入し、ドローンによる農薬散布を行っています。姜さんは、ドローンが一日に農薬を散布できる面積はおよそ50ヘクタールで、苗木や灌漑用のパイプに支障を与えないという強みを持ち、ドローンの農業への活用には大きな将来性があると話しています。(Lin、謙)