北京
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西柏坡景勝地に毎年多くの観光客が殺到 (撮影:喬全興)
70年前、中国共産党は北京から300キロ離れた河北省の西柏坡で遼瀋戦役、淮海戦役、平津戦役の三大戦役を指揮し、全国土地会議を開き、中国全土を解放しました。その為、西柏坡は、「新中国のあゆみの始まりの地」と称えられています。ここ数年、その西柏坡の所在地である平山県では、「生態立県、旅遊興県(エコと観光による県の振興)」の戦略が展開され、観光業の発展の波に乗る形で、多くの若者が里帰りして起業、それぞれの夢を追い駆ける姿が見られるようになっています。
西柏坡の所在地である平山県は、カルチャーツーリズム資源に恵まれ、革命遺跡200ヵ所以上、各種の自然の景観100ヵ所余りを有しています。2018年、平山県の年間観光客数は1700万人に上り、前年同期比30%以上増となり、観光業はすでに現地の中心産業の一つと言える規模を形成しています。
西柏坡梁家溝村出身の斉娜娜さんは、長年北京で働いてきましたが、故郷の観光業の発展を目にし、2012年には帰省して起業、民宿の経営を始めました。今では、この村で斉さんのように民宿を経営する農家が数十軒に達しています。この現象について、村民委員会の韓志平主任はCRI記者のインタビューに答え、「今、村では、飲食や民宿、観光記念品などの観光サービス業に携わる村民一人当たりの年間所得は1万元以上になっており、村民の7割以上が観光サービス業に携わっている」と誇らしげに語ります。
地元政府もまた、里帰りした若者たちの起業に奨励策を打ち出しています。平山県旅遊局の王衛利局長はCRI記者のインタビューに対し、「政府は帰省して起業する若者たちに向け、一定金額のスタートアップ補助金を提供している。いま、平山県では、観光を専業とする村落が50以上、農家体験型民宿600軒以上が育ち、一連のアグリツーリズムや、レジャー企業が助成金を受けて発展している。将来は、ヘルスケア、文化産業を含む新業態を育み、より多くの若者たちを引き付けていきたい」と期待を語っています。(Lin、む)
平山県梁家溝村 (撮影:喬全興)
斉娜娜さんが経営している民宿 (撮影:喬全興)