北京
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世界のエネルギー構造が大きく変革し、従来型のエネルギーから原子力などクリーンなものへと代わりつつあります。こうした中、「中国の原子力発電の持続可能な発展」に関する国際フォーラムが1日、北京で開催されました。国内外の関係者が、クリーンエネルギー時代における原子力発電の発展、革新、協力のありかたについて話し合いました。
ゼロからスタートした中国の原子力発電は、30年余りの発展を経て規模や能力が大幅に向上しました。国家エネルギー局の劉宝華副局長はフォーラムで、「去年は新たに7台の原子炉が稼動を始め、稼働中の原子炉があわせて45台となり、設備容量は世界で3番目となる4590万キロワットに達した」と述べました。
中国の原子力発電企業は、30年余りにわたる実践や技術開発の強化により、工程の設計や製造能力が一段と高まり、建設や運行管理の面でかなりの経験を積みました。また、国際社会との協力も進めて、世界の原子力発電の発展にも貢献しています。経済協力開発機構(OECD)の原子力機関のマグウッド事務局長はフォーラムにビデオメッセージを送り、「中国との協力の緊密さはこれまでにない程になった。中国は重要なパートナーである」と述べました。
中国のエネルギー構造はまだ化石エネルギーの割合が高く、非化石エネルギーの割合を来年には15%、2030年には20%とするという目標を果たすのはかなり困難です。したがって、原子力発電などクリーンなエネルギーを発展する必要があります。国家核安全局の劉華局長は、「原子力発電を発展させる際は、安全を確保する必要がある。『核安全法』に基づいて職務を果たし、稼動の安全レベルを絶えず向上していく。特に第三世代原子炉の安全と建設の質を確保しなければならない」と強調しました。(玉華、森)