北京
PM2.577
23/19
習近平国家主席は1日、北京の人民大会堂でニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相と会談しました。習主席は会談の中で、「中国側はニュージーランドと共に努力して、中国・ニュージーランド関係が、引き続き中国と西側諸国の関係をリードしていけるようにしていきたい」と述べました。
習主席はまず、ニュージーランドで起きた銃乱射事件に対し、改めて心からの見舞いの言葉を述べました。それを踏まえた上で、「アーダーン首相は国内において、特別かつ重要な議事日程を控えているにもかかわらず、わざわざ中国を訪問してくれている。これは、首相ご本人とニュージーランド政府の、対中国関係を極めて重視する姿勢を十分に表している」としました。
さらに「中国は昔からニュージーランドを心の通じ合った友人、またパートナーとみなしている。新しい情勢の下で、双方は互いに理解と信頼を深め、開放的かつ包容的、小異を残して大同につくという精神に基づいて、互いの核心的利益と重要な関心事項を尊重していく必要がある。中国はニュージーランドの『一帯一路』建設への積極的な参加を歓迎する。また、国際問題での協力を強め、開かれた世界経済の建設を共に推し進めて、多国間主義と多国間貿易体制を守っていきたい。中国は気候変動問題への対応を重視し、ニュージーランドと共に、太平洋諸島諸国の持続可能な発展を共に推し進めていきたい。中国・ニュージーランド関係の社会的土台を固め、教育、文化、科学技術などの分野での両国の交流と協力を一層強め、2019『中国・ニュージーランド観光年』を成功させ、青少年交流を展開して、両国の友情を人々の心の奥深くまで届けて、それをいつまでも伝えていく」と述べました。
一方、着任後、これが初めての中国訪問となったアーダーン首相は、習主席からのニュージーランド銃乱射事件への見舞いの言葉に感謝の意を述べるとともに、このほど、江蘇省響水化学工場で起きた重大事故により、負傷者が出たことに対して見舞いの挨拶を述べました。
その上で、アーダーン首相は「習主席による両国関係への評価に賛同する。今回の訪問を通して、ニュージーランドと中国の全面的な戦略的パートナーシップを強め、二国間の経済・貿易協力と人的交流・文化交流を深められることを期待している。ニュージーランドは『一つの中国』の政策を堅持しており、独立自主の外交政策を歩んでいる。また、多国間主義をゆるぎなく支持しており、自由貿易を支持している。ニュージーランドは早くから『一帯一路』イニシアティブを支持し、アジアインフラ投資銀行にも加入している。まもなく開かれる第2回『一帯一路』国際協力サミットフォーラムには、ニュージーランドからはハイレベルの代表団を派遣して、『一帯一路』の共同建設における協力を深めていきたい。さらに、気候変動などの重要な国際問題においても、中国との協調と連携を深めていきたい」と示しました。(Yan、謙)