北京
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23/19
国務院の李克強総理は1日午前、人民大会堂でニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相と会談を行いました。李総理はこのほど、ニュージーランドで起きた銃乱射事件により多くの死傷者が出たことに対して、アーダーン首相に心からの見舞いの言葉を述べ、アーダーン首相はこれに感謝を表明しました。
李総理は席上、「中国とニュージーランドの関係は、平穏な発展の勢いを保っている。双方は相互に尊重し、平等に付き合うという精神に基づいて、政治的相互信頼を絶えず増進させ、実務協力を深め、人的・文化的交流を拡大してきている。その中で、双方は利益の最大公約数を探し出し、中国とニュージーランドの全面的な戦略的パートナーシップの前進を絶えず推し進めてきた。これは両国国民の根本的利益に合致するだけでなく、アジア太平洋地域の平和・安定と繁栄にもプラスになっている」と述べました。
その上で、「中国と西側諸国との協力の先端を歩み続けてきている中国とニュージーランドの協力は今、新たなチャンスに直面している。我々は『一帯一路』イニシアティブをニュージーランド側の発展戦略とマッチングさせ、考え方を切り開き、ポテンシャルを発掘し、両国の経済・貿易面での協力と発展を推し進め、協力のパイを大きくしていく」と指摘しました。
これに対してアーダーン首相は「ニュージーランドは対中国関係を極めて重視している。ニュージーランドは西側諸国の中で最も早く新中国と国交を樹立し、最も早くから中国と自由貿易協定を結んだ国の一つだ。ニュージーランドは『一つの中国』の政策を断固守っている。中国企業の投資と進出を歓迎しており、各国企業に良好なビジネス環境を整えていく。ニュージーランドはいかなる国のいかなる企業を無視することもしない。ニュージーランドには、独立自主の外交の伝統があり、重要問題においては、自国の利益に合致する決定を独自で行う。ニュージーランドは中国との仕事のテンポを速め、自由貿易協定グレードアップの協議を推し進め、気候変動や多国間貿易体制の改革などの問題で協力を強めて、国際秩序とルールに基づいた多国間貿易体制を共に維持していく」と表明しています。
会談後、両国の首相は二国間の税務、農業、財政金融、科学研究などの分野における協力協定の調印に立ち会ったほか、気候変動問題に対する声明も発表しました。(Yan、謙)